185日目 差がある時の違い・・・
そのカラフルなマットの準備が完了すると。
ジャージーは魔王をそのマットの上に立たせ・・・すぐにお題の内容を発表すると。
やはりハルトの想像通りで・・・元の世界にあったツイスターゲームで。
この世界のツイスターゲームは山札から5枚めくり・・・その色と体の部位をマットに置ければクリアというもので。
魔王の水着を見るに・・・無理な態勢をとれば胸やお尻の辺りがとんでもない事になるという事になると簡単に想像がつく中。
魔王は最後までやり切ると堂々と答え・・・・位置に付くと。
この世界のツイスターゲームが始まった―――――――――
「では・・・まず一枚目・・・右足を緑に。」
「ふむ、コレでいいのなら楽勝だ。
さぁ・・・どんどんと来るがいい。」
「ちぇっ・・・少し期待したが全然お色気のないゲームじゃねぇか。
もう少しいい者が見られると思ったのによぉ~」
「フッフッフ・・・そう言うだろうと思って私はリザさんに仕掛けをしておいてもらったのだ!!!
さぁリザさん!!魔王にアレを塗りたくってステージを盛り上げるんだ!!」
「うあぁ~~あ!!」
ハイネの一声にリザさんは魔王に何かをドバドバとかけ始め。
その液体はドロッとしており・・・魔王の体に纏わりついていた。
「ぐぅぅ・・・何だこのドロドロの液体は!?
リザさん!!それ以上は止めてくれ!!足が滑って態勢が・・・・」
「うあぁ~あ!!」
「はい、リザさんお疲れ様~あとは私が引き受けたから控室で休んでてね~
さぁて・・お次のカードをドローするよ!!!
次のカードは・・・・左手を赤に置いてください。」
ジャージーの引いたカードの指示通りに魔王はバランスを取りながらマットの上に手を置くが・・・ヌメヌメのマットでバランスをとるのが大変らしく。
グラグラと体を揺らしていた。
「ぐッ!?リザさんにかけられた液体で体の支えが・・・・くッ・・・は、早く次のカードを引いてくれ!!
このままでは胸が零れ落ちそうだッ!!!」
「うぉぉぉお!!!ジャージーの惹く次のカードに期待だ!!!
さぁ次はどんなポーズになるんだ!!!」
「それでは・・・次のカードを引きます・・・・
次のカードは・・・頭を緑に置いてください。」
「あの状態から頭を置くってできるのか?
それに・・・態勢もいっぱいいっぱいで次が無いだろ・・・アレ。」
「いいぞ!!ジャージーもっとやれ!!!おっと失礼。
あの魔王さんもハルト君の大切なお仲間でしたね。
ついつい私っとしたことが熱くなって・・・・
だけど・・・まぁいいモノをお持ちで・・・フフフ。」
ハイネ司祭はハルトにグーサインを送ると、ハルトも魔王の状態を見ながらグーサインで返すと。
魔王は歯を食いしばって頭を乗せ、カードの内容をクリアすると・・・4つ目のカードを引くようにジャージーに頼んだ。
「そ、それ以上したら危険だと思うけど・・・魔王さんの頼みだからドロー・・・
つ、次は右手を青に置いてください。」
「ぐッ・・・次はあそこか・・・これ以上は少し大変だな・・・胸が重く感じてしまう・・・・修行不足が祟ったのだろうか日々ハルトたちとゆるゆるな生活がこのような結果に―――――――――」
「誰も頼んでねぇし・・・自分で勝手に修行でも何でもしたらいいじゃねぇか。
分が悪くなったら何でもかんでも俺たちのせいにするんじゃねぇ!!!
それでも誇り高いサキュバスの王かよ!!!」
ハルトの声に魔王は大きな声で言い返しながら右手を青に置くが・・・次に態勢を変える前にブリッジ状態を維持できるかが問題と言う事と。
その態勢から男達の熱い視線が全身を襲っており・・・魔王はハルトの言葉を振り払ってジャージーに最後のカードを引くようにと強く叫ぶと・・・・・
「わ、わかりました!!!それでは・・・・ドロー!!!
最後は左足を青に置いてください。
でも・・・私の見た感じだと魔王さんのダメなポーズを皆さんに公開することになるのですがいいのですか!?」
「きゅぅ!?そ・・・それを言うんじゃない!!!
わ、私だって好きでこの格好をしているわけではないのだ!!!
それにだ・・・私は男達とは視線が合っていない分だけ少しはましなのだが・・・・ハルトにガン見されているとなるとものすごく恥ずかしい!!!
だからハルトは見るなぁ!!!!」
「いや・・・俺は別に見てねぇし!!!
全然魔王の水着の食い込みなんか気にしてねぇからな!!!」
「とか何とかいっちゃって・・・ハルト君は魔王の事をチラチラと見てるよ。
私もここでM字開脚を見せる勇気はないけど成功すれば魔王は本当に偉業を成し遂げることになるよ・・・・きっとね。」
「そ~だ~やれ~~M字M字!!!」
「M字だぁ~~やれやれ~~~」
男共はM字開脚コールを魔王に浴びせると・・・・魔王は息を荒く吐きながら左足をジャージーの指示されるように移動させていき、置き終わろうとした瞬間・・・
「うあぁ~あ!!!」
「え?魔王さんの水着が取れ・・・魔王さん!?」
「ん?どう・・・・した・・・・なッ!?み・・・・みみ・・・・
お前達、私を見るなァァアアァァァアァァ!!!!!!!!」
「チッ・・・あと少しで魔王の生が見れたと言うのにリザさんのカバーが入ったか。
でも・・・楽しみはまだまだあるから楽しまないとね・・・ハルト君!!」
「お、おう・・・だが・・・周りの男共は魔王の魔法で吹き飛ばされてるな・・・
俺たちをワザと外したと言うべきか・・・・」
リザさんの注意が間に合うことなく魔王の水着がするりと脱げ落ちると。
そのたわわなモノがこぼれ出し、その感覚に気が付いた魔王は胸を押さえながら辺りに魔法をぶっ放して控室に消えて行き。
ジャージーは被害が出ても続行すると言って次の水着ギャルを呼び出した。
「えぇ・・・エントリーナンバー025のキルりんです。
ジャージー・・・すみません・・・お題箱からボールを引く前にひと言だけ言いたいことがあるのですがいいですか?」
「あ、うん・・・少しだけならいいけど。」
キルりんはジャージーに了承を得ると、大声で男共に自分が出て来た際にどうして声援がないのかと怒鳴り出し。
ステージをどんどんと踏みつけていた。
「そりゃお前の装甲が鉄壁だからだろ?ぶはッ!!!」
「はっ・・・ハルト君!?だめだ・・・死んでる・・・
あの薄い水着に刃物を仕込むなんて・・・・どこにも隠すところがないって言うのに――――――――――――」
「ははッ・・・次に死にたいのは司祭のようですね。
さぁ・・・早くその首をだしてください・・・一瞬で分割して差し上げますよ?
それに・・・ハルトは仲間なのですから罵声ではなく応援するべき所でしょう!!!
そりゃ魔王のようにボインボインじゃない私の水着ですがそれでも何か言う事はあるでしょう!!!
女の子の私なんですよ?そうですよそう・・・褒められたいのですよ!!
可愛いねとか似合ってるって!!!そんな簡単なことも言えないようではハルトもそこら辺のクソと同じですよ!!」
キルりんの言葉に意識を取り戻したハルトはナイフを投げ返し・・・・
凶器を振るう鉄板女のどこに魅力があるんだと全力で語ると、男共もうんうんと頷き。
キルりんは再びナイフをじゃらっと取り出して投げ込もうとした時――――――
「ま、待って!!!今回は水着コンテストですから台無しにしないでください!
それに・・・私はキルりんさんの水着は似合ってると思います!!
皆さんもそう思いますよね!!ね!!!」
「え、あぁ・・・・そう・・・・かもな・・・うん。」
「まぁ・・・・見た目だけは・・・」
「かろうじて女だしな。」
ジャージーの問いに微妙な反応をする男共にキルりんはナイフを捨て去ることができず・・・ずっと握りしめており。
このままでは本当に死者が出てしまうと感じたジャージーはメルトの意見を無視してお題箱を目の前まですぐさま持って行き・・・無理やりボールを握らせた。
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