82日目 ワイバーン万能説

昼辺りに目が覚めると・・・ハルトたちはいつの間にか家のソファーで寝転げており・・・

メルトもみんな仲良くソファーで寝ていたらしい。


「ん~おい、お前たち・・・もう昼だぞ。

さっさと支度して依頼を受けにギルドに行くぞ・・・ふわぁぁ。」

・・・騒がないでくれるかしら??こっちは微妙に二日酔いで頭が割れそうなんですけど???少しは労わって――――――」

「労わるも何もお酒は飲んでも呑まれるなと聞きます。

そこまで飲んでしまった自己責任だと思うのですが??

で、魔王はどこに行くのですか??」

「いや・・・コレが気になっていてな。

よし、乾いている!!!

それじゃ、私は着替えてくるから・・・もぅサキュバス何て呼ぶんじゃないぞ?

――――――――――絶対だぞ!?」

そう言って魔王は部屋に戻って着替えて部屋から出てくると・・・いつもの格好に戻っていた。


「いやぁ~あの格好は格好で一部の冒険者たちには受けてたな。

何せ、野生のサキュバスは超危険らしって言う噂だしな・・・」

「あぁ・・・サキュバスは男共のと精気を狙って近づき・・・食べてしまうと聞く。

それに魔法にもひいでた才能を持つモノもいると言う。

まぁ、私も話では細かくは知らないのだが。

男の《アレ》とは一体何のことだか・・・」

「えぇ・・・そこまでの連呼とあのようなな格好をしておいて魔王は何を今さら・・・では、魔王一つ質問です・・・のですか??」

キルりんの挑発的なドヤ顔とは裏腹に魔王は自信があるのかから大きな声で答え始めた――――――――


「そ、そのくらい私にもわかる!!!せ・・・せ・・・・セックワイバーンが愛の最高潮を迎えた夫婦に子供を運んできてくれると父が言っていたぞ!!」

「魔王・・・アンタ・・・まさか・・・ガチで言っちゃってない??

私・・・こんなピュアな魔王は初めて見たかもしれない・・・・

生まれたてのヒヨコ並みに可愛いんですけど!!」

「残念です魔王・・・その答えは純粋な方向けです。

本当の答えは男女同士で所かまわず愛のセック・・・もごごごご・・・・」

「いやぁ~それにしても昼まで寝ていたせいか腹が減ったなぁ~~~

さぁ~メシでも食いに行くか!!!」

飯というワードに魔王以外は乗り気でいたが・・・魔王はキルりんの言おうとした内容が頭から抜けきらないまま酒場へと向かった。


「あぁ・・・疲れた・・・何で昼からこんなにハードなんだよ・・・」

「ハード?何がハードなのですか??別にやましい意味なんてこれっぽっちもなかったじゃないですか。

ただ・・・魔王がピュア過ぎただけであって、世の中ピュアだけでは生きてはいけない過酷な世界ですよ―――――――――」

「ぴゅあ??私が純粋??私は魔王という部類では純粋な魔王だ。

だが、さっき話していた子供はできるのかの答えがまだ出ていないが・・・・すまない、店主・・・子が欲しい場合は愛を絶頂にする以外にどうすればいいのだ??」

「おいおい、魔王さん・・・そりゃ、男のアレを女にぶっこ・・・おぼぉぉ!?

ブハッ!ハルト・・・何をしやが――――――」

店主がド直球にを言おうとした時、ハルトはここぞとばかりにあまり見せない激しいアクションを見せ。

店主の口を塞いでカバーして店主に事情を説明し話を合わせてもらうようにと交渉した―――――――――


「そうそう、デカイ鳥が子供を運んできてくれるんだった・・・悪い悪い(これでいいだろ??約束の1000ゴールドよこせ)」

「だろぉ??(黙って受け取りやがれ変態ゴリラ・・・あと、次に何か聞かれても変なこと言うんじゃねぇぞ!?)」

「ん?どうしたんだハルト??それに・・・周りの冒険者たちもどうして今日はこんなにも静かなんだ??

いつもはもっと賑やかだろ??何かあったのか??」

魔王アンタのせいだろ・・・・・(一同)」

コソコソと店長とやり取りを済ませると・・・魔王たちのいる席に戻り並べてある昼飯を食べ始めた。


「ん~なんだか皆に誤魔化されているような気分だ。

本当に大きな鳥かワイバーンが子供を連れて来てくれるで間違っていないのだろうな??」

「あ、あぁ・・・きっとそうだな・・・あはは・・・・(おい、お前ら・・・これ以上変なことを言うんじゃねぇぞ??)」

「モグモグモゴゴゴ(わかってますよ・・・ですが、魔王に無知の部分があったとは・・・・驚きです。)」

「モヒュモヒュモモゴゴモゴモゴゴ(で、この後はどうするの??)

3人で妙なコンタクトを取っていると、酒場に買い物に来たリードがやって来ると・・・魔王はリードに飛びつき、皆にして回った内容を尋ねると・・・


「魔王は昼間っから盛んだね・・・いいよ、教えてあげる。

子供は男と※※※して※※※するとできるんだ。

ん?どうしたんだハルトたち・・・そんな焦った顔をして。」

「なっ!?なんとぉぉお!?!?そんなプレイをしなければ子供ができないと言うのか!?!?

父もみんなもこの事をどうして甘いオブラートで隠していたのだ!?

あうぅぅ・・・こんな恥ずかしい事をずっと聞いていたとは・・・死にたい・・・」

「あぁ・・・こうなると思って言わなかったんだが・・・ま、リードから聞いたソレが真実だ。

これで魔王も一歩大人になったって事で・・・いいよな??」

「いいのかしら??でも・・・遅かれ早かれ知るべきことではあったと思うし・・・魔王に嘘もつきたくないししょうがないわよね!!

そう言う事にしておきましょう!!!」

「2人とも適当な事でまとめすぎですよ・・・ほら、魔王・・・私と外の空気を吸いに出ましょう。

少し頭を冷やせばきっといつも通りになっていますよ。」

キルりんは魔王を連れて外に出ると・・・酒場の中はと言うと、リードに乾杯と酒をかっ喰らう冒険たちやリードに感謝するものまでいた。


そして、食事を終えると外にいる魔王たちと合流すると・・・・


「は、ハルトォ!?あうぅぅぅ・・・さぁ、依頼を受けに行こう!!

うぅぅぅう・・・そんなにジロジロ見ないでくれ・・・あの後の事でどんな顔をしていいのかわからないのだ・・・・

あと、今日の事はその・・・全部ダイダロスで流して欲しい。」

「記憶諸共すべてが流れて消えちまいそうな言い方だな・・・まぁ、今日の事は俺たちの記憶から消しておくから・・・な?お前・・・たち??」

「魔王の頼みなら仕方ないわ!!!3万ゴールドで忘れてあげるわ!!!」

「ここまで来てお金を取るのですか!?

それだからメルトは街や王から厄介者呼ばわりされるのですよ??

こういう時は素直に忘れてあげるのが魔王のため―――――

って!?言ったはたから魔王はメルトにゴールドを渡したら駄目ですよ!!

こういうには簡単にお金をあげては駄目なのですよ??」

キルりんはメルトの手から魔王のお金を奪い取って魔王に返すと・・・メルトは舌打ちをして惜しそうな顔をして無償で忘れると言っていたが、スキあれば何かしそうなメルトであったが・・・安心できるのであればと魔王はいくらでも払うと言った具合が魔王のダメージを物語っていた。


そして、ギルドで依頼を受け・・・指定されたポイントに移動して害獣を探していると――――――


「お、あれが今回のターゲットのこどもオオトカゲだな・・・・

にしても・・・ちっちゃくねぇか??

コレのどこに依頼する要素があるんだ??」

「ハルト、あまりこどもオオトカゲに近づいては駄目だ。

あれは一匹見つかれば数千はいると思ってくれていい・・・

その岩のように見えるあれも全部こどもオオトカゲだ。

あれら全部をまとめて1体と考えてもいい。」

「それでは私はこのこどもオオトカゲの好きな臭いのする煙幕玉を投げますので・・・メルトはそこに魔法をって・・・メルトはどこです??」

「そこにへばりついてるちっちゃいちっちゃいトカゲちゃん達!!!今から私があなたたちを黒トカゲの干物にしてあげるわ!!!

光栄に・・・おもッ!?ん!?ぎゃぁぁぁ!!!!足とか背中にいっぱいよじ登って!!!!ギャァァァアアァァァ!!!!!!ダレカ助けて!!!あいたた!?

ちょッ!?このトカゲ噛んでくるんですけど!?ちょっとやめて!!噛まないで!!!いたたたた!!!」

トカゲにまとわりつかれたメルトを3人で呆然と見る中・・・メルトの叫びはトカゲから助けに来ないハルトたちに変わり、怒ったり願ったりと緊張感のなさが際立っていた。

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