『左隣』
イルミネーションの中を、そろそろ終わりか、と思いながら独り歩く。
本当は君と来るはずだったのに、強がりな俺に愛想を尽かした君は、俺から離れていった。
よほど可愛げが無かったのだろうと自分に呆れたのは記憶に新しい。
君のいない左隣がやけに広くて歩きやすい。
なんて、また強がりだ。
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