『桜並木の先で』

君と出会ったのは、桜並木の終着点だった。長い黒髪が風で美しく舞っていた。

あの時、僕には舞い降りる雪が満開の桜に見えた。白い世界が一瞬にして淡いピンクに染まった。

色を知らない君に教えてあげよう。

僕なりの言葉で、僕の目に写った、君色で彩られた世界を。

君にその感動が伝わるように。

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