『好きと嫌い』

「好きです」

ああ、また今日も犠牲者が出る。

女の子たちは、俺のどこが好きなんだろう。

顔だろうか。それとも家柄?

いつもわからない。

唯一わかるのは、この子を泣かせてしまう、という未来。

それでも、俺の答えはただ一つ。

「ごめん。俺は、君の好きな『俺』が嫌いなんだ」

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