140字小説まとめ

氷月

『月』


君とは毎日会えない。

ある時は誰かにさえぎられ、ある時は君自身がいない。

でもね、だからこそ、君と目が合ったと思えたとき、私の胸はときめくの。

君が誰より輝いていることが、私は自分のことのように嬉しいの。

だから少しだけ我慢するわ。

次に会えた時に空に向かってシャッターを切るのを楽しみにして。

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