第2話 身体障害者はいい。だが精神障害者、テメェ(ry
はいどうも、ナナシです。
前回精神障害2級と自己紹介しましたが、今回はこのあたりを掘り進めていこうと思います。
僕が患っている主たる病名は、分かりません。通院を始めて13年目現在、未だに主治医すら判断しかねています。何故なら罹患してからの期間が長すぎる・虐待を受けていた等複雑な環境で生きすぎていて、元を辿ろうにも辿れないからだそうです。とりあえず診断書には分かりやすくて有名な鬱病をメインに、サブは解離性障害になっています。
さてさて、障害者と一口に言っても僕のような精神障害者の他に、身体障害者や知的障害者等障害の枠自体は色々あります。そしてその中でも僕は精神障害者だけは生かしておいても損しかないと思っています。
理由は簡単です。労働力にならず、生産性も無く、周囲に悪影響を及ぼすからです。
まずもって”一人前に働いて家族を設けたい”と思いません。思ってもできません。
精神障害と言っても様々な種類がありますが、ざっくり言うとほとんどが社会不適合者なのでまともな社会生活は営めないのです。あなたの周りにもいませんか? 何度言っても1/10も覚えない、理由をつけては欠勤や早退をする、同僚と馴染もうとしない、転職を頻繁に繰り返す、突然行方知れずになるetc...これはほぼ全て世間的に言うところのメンヘラです。
もちろん僕もその1人なので例として詳細を書きます。
人間が苦手というか外の世界が苦手というか何ならSNSも苦手です! リアルタイムは全部無理です! 光の速さで送って来られても返信は1週間程度かかったりするので! 調子が悪いと通知すら怖くてスマホをオフにしてPCも開きませんよ!
現在月1で精神科に通院していますが、むしろ病院が来いと思います。本気で。徒歩15分の距離に住んでいるのに。外の世界は怖いのです。視線、音、声、全てが僕を嘲笑い、そして相手は不快感を感じているからそうした攻撃を仕掛けてくるのだと思います。でも実際おかしいのは僕であり、僕が物理的な反撃をしたが最後お縄です。だって反撃も何も最初から誰も攻撃なんてしてきてませんからね。全部僕の妄想ですからね。でも妄想と分かっていてもダメージは受けるのです。
あと、この世界で生きていたいと思うほど興味関心を惹くものがないので生きる活力がありません。生きていることその物が苦痛なのに、それを甘んじて受けてでも惹かれるものなんてそりゃないですよ。
生きていることの何が苦痛って、それはもう存在してしまっていることです。思考してしまうことです。肉体があるのが辛い。肉体の維持も辛い。食事が辛い。水を飲むのが辛い。呼吸するのが辛い。眠って起きるのが辛い。生きているという実感が湧くことはもう全部辛いのです。だって僕が生きているということは、何かを殺しているってことなんです。周囲のみんなに迷惑をかけているってことなんです。何の為にもなれない僕の為に何かが犠牲になっている。僕には価値が無いのに価値有る物の骸の上に立ってしまっている。
僕がいることでみんなが辛くなる。みんなの辛い姿を見るのは僕も辛い。ウィンウィンならぬルーズルーズですよ。双方が損してどうする。
さて、こんな風に心が病んでいる人には薬が処方されます。
一般的に薬とは治療や症状の改善目的で用いられますが、精神薬はちょっと質が違います。精神薬をどんなに呑んでも辛い気持ちは無くならないし楽しくもなりません。ハッピーになれる薬は法律で禁止されているような物しかありません。では、精神薬を呑むとどうなるのか?
「鬱だ死のう。」
とばかり思っているような僕には、分かりやすく言うと鎮静剤が処方されました。それを呑むと
「鬱だし死にたいんだけど、もう死ぬのも面倒だしかったるいなぁ」
と意識がボーっとします。ボーっと何時間もベッドで横になっています。で、薬効が切れる頃にまた呑んでボーっとします。この間何もしません。
僕は実家暮らしなので飯ノルマ的な物がありました。1日の内にこれだけ食べるように。と課されるのです。なのでそれだけはクリアしていましたが、他は1日に1度の歯磨きと2~3日に1度シャワーを浴びるだけでした。
これ、はたから見たらただ食って寝てるだけの豚です。どれだけ長期間服薬や療養をさせてもこれでは周囲も業を煮やします。しかし薬ではこれが限界なのです。僕だって辛いのです。でも周りだって辛いのです。
精神障害者の大半はこの状態が続くか浮き沈みを繰り返すかなので、生かすだけ損です。
他の障害者には”生きてやろう””社会に出よう”といった反骨精神がありますが、僕らにはまるで暖簾に腕押し、糠に釘。フォローする方もされる方もただただ辛く虚しい時間が続くのです。
ボクノコト-淘汰されるべき命- ビス @vis0501
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