第10話

ずっと探し続けていた


でも、どこにも優はいなかった


どうしたらいいのかもう分からない


もう諦めた方がいいのかと思っていた時


ひとつだけ探していない場所があった


『そうだ!あそこならきっと!』

昔、優とよく遊んでいたあそこなら…!


そう、優と彼方だけの秘密基地

2人しか知らない


そして、彼方はすぐに秘密基地に向かった


もう、ヘトヘトのはずなのに全速力でね…


『はぁはぁ…優!優!今迎えに行くから!』


もう辛い思いなんてさせない


絶対に


これから、俺が守る


だから、もう泣かないで

きっと今も1人で泣いてるんだろう


早く抱きしめたいよ

抱きしめて『ごめんな、ごめんな』って謝りたい


早く早く


優!!

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