さようならのカタチ

縁が切れた

頼れる人だと思っていたけど連絡が途絶えて半年以上

なにが原因かと言われると、なんとなく義母にあったことかもしれない

もしかしたら父が私を甘やかしたことがバレて怒ったのかもしれない

父は、私に「絶対味方だ。愛してる」とさえ言ってくれた。嬉しかった

でもその糸は切れた

今日もラインは鳴らない

鳴らない

鳴らない

鳴らない

等々、私は正真正銘の独りになったのだ

独りだ、独りで生きていくものだと何かの曲にあったな

手は虚しく空を切り、心は虚しい

幸福の王子は虚しくなかったのだろうか

その慈愛は誰にも受け入れられず、たった一匹のツバメを犠牲にして心が壊れた

ゴミ捨て場に捨てられて天使が迎えに来た。神様は天使を褒めたけれど、犠牲がなければ天使は褒められなかった

犠牲は虚しい、虚しいは悲しい、愛は無力だ、誰も王子の献身は報われずツバメの愛は一瞬の灯火で消えた

結局、二人はすれ違い、愛は成就しなかった

愛さえ気づかなかった

きっと愛を唱えるものなど空想で、自分をよく見せるための上辺でしかなかったのだ

水面が揺れる、どこに向かっても離れ離れで重なる事はない

糸など簡単に切れる。切れた

結び目は、もう見えない

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自由散文詩掌編『逢者定離』 坂上晴朗 @sagamisayrow

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