冬涙

高台から見る景色は好きだ

昼間の彩りに遠い白色の山

遠い遠い水色の空

冬は遠い

夏よりも遠い

薄水色を飾る秋色

代わり映えのない家々だが

あの土地にマンションが建ってしまった

あそこの山は二度と見れない

そういう季節の流れだと分かっている

この哀愁のよりどころはどこだろう


分かっているよ、変わってほしくない

ただ寂しくて泣きたくなるから

寒い日は外に出るだけで涙が出てくる

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