いびつにあい
愛しているものを教えてください。
何よりも、命よりも、大切にし、大事にしたいと誓った事を。
まさしく愛よりも深く、呪いさえも凌駕する
己の立場を顧みず、
使命を全うし、それを後悔せず、矜持と
大切にしたい、無くしたくない何かを教えてはくれませんか。
その為ならば遠くに逃げる勇気も、身体の一部が無くなる痛みや、
知らぬ誰かを葬る悪にけじめをつける勇気と後悔を、
そこまでして守りたい何かを見つけた貴方に私は言いたい。
幸せですか?
そこに
その問いかけに彼は困り顔で笑った。
眉間に皺を寄せて、目じりは下がり、口元は無理矢理引き上げた笑顔で。
「……できれば繰り返すのではなく見守りきりたいんだ」
その願い、いつかは壊れてしまう恐怖と戦う貴方は生きている。
いつか大切なものから罵倒や軽蔑の眼差しを向けられても、
覚悟ができているんですね、傷ついてもいいと決めているのですね。
貴方は優しい。きっと自身では「なんでハンデを背負ってしまったのだろう」と、
憶測ではありますが感じているのではありませんか?
少しばかり歪んだ
悠久の時を生きる貴方は覚悟なさったのですね。
私は、そうですね、お手伝いしましょう。
貴方の言葉が嘘ではないと信じられるほど、
貴方の
好いている、信じている、一時の戯れかもしれませんが、
協力させてください。
……できれば私も、という言葉は出ません。
顔に出しません。ただまた相まみえるのだろうかと考えると、少しだけ寂しいです。
私の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます