幸せ
珈琲
第1話
「俺、あの子が好きなんだ」
屋上から、教室にいるあの子をさして言った。
「へー。そうなんだ」
本当はわかってた。君がどんなにあの子の事が好きなのかも。目で追っかけたり、あの子の話ばかりする。あの子の事を大切にしている君だからこそ、女子らしさもない、君の隣にいる私じゃ勝ち目がないことくらいわかっている。君はどんどんあの子に恋に落ちていく。
「耳が赤いよ?」
「うるせぇ」
照れてる。可愛いw私は君とずっと一緒にいた。ずっと一緒に笑いあってた、遊んだりもした。そんな時に君の横でそっと恋に落ちていたんだ。そんな事も知らずに笑う君の横顔をずっと、何年もみていた。
私は君が好きだ。好きだからこそ最初に君の幸せを願っている。それが例え私の事じゃなくても。ちゃんと最後は━━━━
この隠した想いが見つからないように。君の横から背中を押して応援するよ。
誰よりもあの子を幸せにしてあげてね。
幸せ 珈琲 @ohatu
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