第15話 からかわれたとき、いじめられたとき
俺は小学生からいつもからかわれてきた。いじめられてきたと言ってもいい。だが、その時は自分がいじめられたと認めるのが嫌で、単にからかわれているだけだと自分に言い聞かせてきた。あからさまな嫌がらせや、蹴られたり、叩かれたり、馬鹿にされても、そうだ。誰だって自分がいじめられているなどと思いたくない。
で、そういう時だが、ほんとはやり返さなくてはならない。世界に境界はない、人間に境界はない、全部一つにつながっているとか言ってきて、結局やり返せだ? そう思うかもしれない。右の頬をを打たれたら左の頬を差し出せなどと俺は言ったこともある。それも正しいんだ。だが、やり返す必要はある。正確には、自分がやられたことが嫌だと相手に明確に伝える必要がある。憎しみをもってやりかえすのではない。相手に教えるためにやりかえすのだ。暴力でやり返す必要がなどはないが、時には力を使ってもいい。ケースバイケースだ。なるべく、気持ちで、言葉で伝えることだ。伝わらん相手にはやれ。
相手は境界はないなどとまったく分かっていない。究極的には相手は自分で、自分は相手なのだが。
ところで、やりかえすことができないから、悩んでいるわけで。まず、自分にエネルギーを蓄えろ。強い自分をイメージすることだ。奴らにやられても跳ね返す自分をイメージしろ。爽快だろ。
次に言葉だ。言葉には力がある。一人でいる時、「俺は強い。あいつに何か言われても、こう言うことができる。こういう対処ができる。」とできるだけ具体的に考えろ。そして声に出せ。
イメージは思考を強化し、言葉は思考を強化する。思考は、見えないが最強のエネルギーだ。エネルギーはエネルギーに作用し、本当に世界を変える。物の形だって変えられる。目に力があるとか、力がある人とか、それは思考のエネルギーを人がなんとなく感じるからだ。ケンカが強い人が強いわけではない。強い気持ちを、思考を持ってる人が強いんだ。
エネルギーがたまるまで、念じろ。次に行動しろ。行動とは相手に自分の気持ちを分からせることだ。憎しみは捨てろ。無様でいい、やられてもいい。負けてもいい。かっこ悪くていい。とにかく気持ちを行動で伝えることが重要だ。お前の気持ちは必ず周囲に伝わる。エネルギーを誰でも感じるからだ。
気づけばかいじめられることもなくっている。約束する。
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