第14話 自分を、世界を自由に変える
ここまで、長々と自分の歴史を書いて来た。元の体に戻った俺の話はひとまず置いて置いて、ここから少し、この世界の真実や、自分を変えるにはどうすべきかを書く。
いいか、よく聞いてくれ。これまで書いてきたとおり、この世界には本当は境界などない。無数の物体、物質が存在するように見えるこの世界だが、実は全てつながっている。一つのものでしかない。そして、その一つの存在は実は無だ。俺の思考から発生したに過ぎない。全ての形あるよう思える物質も、突き詰めていけば、単なるエネルギーだ。そのエネルギーが固形物に見えるか、目に見えないかの違いなんだ。
俺たち人間や生物が自分の体という境界を持ち、その子孫を生殖によって残そうとする。それを有利にするために、視覚、聴覚、触覚などでこの世界を認識する。だけど、そんなものは全て世界の真実ではない。人間が、生物が生きやすいように、見たいように世界を見ている、感じているに過ぎないんだ。本当は、世界に境界は無い。存在もしない。単なる思考、エネルギーに過ぎない。
しかし、だからこそ人間は、生物は、世界を見たいように見られるし、生きたいように生きられるし、世界を、自分を、変えたいように変えられるんだ。
そこの暗い俺みたいな奴、お前は何にでもなれる。どうとでも変わることができる。自分だけでなく世界を変えることもできる。別に変わりたくないし、変えたくない? それならそのままでいい。だが、それは変える気力がわかないだけじゃないか? 変える気力、エネルギーならいくらでも得られる。世界はエネルギーでつながってるからだ。
自分を、世界を変える方法は、ものすごくシンプルだ。だが、時に時間がかかるし、難しい。それは、思考だ。俺がこの世界を作ってきた過程を書いただろう?長い長い時間がかかったが、俺がやったことは唯一、思考しただけだ。強く願い信じただけだ。逆に言えば、強く願い信じたことは必ず起きる。
うまくいかないように思うことも多いだろう。だが、それは時間がかかっているだけか、俺たちの願う、信じる力が弱いからだけだ。俺がこの世界を変えてきたように、お前もこの世界を、自分を自由に変えられるんだ。俺は神だが、人間と能力などは何も変わらない。正確に言えば、俺が神なら、お前も神なんだ。
これから具体的に語っていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます