第42話 明けましておめでとうございます、遅いですが(ちょっと障害者向け)
年は明けましても、相も変わらず生きております、皆様如何お過ごしでしょうか。
私はといえば、今年に入って、念願のヒールを購入しました!嬉しい!
今まで事故ってからというもの、
ヒールなんて私とは無縁だわと思って生きてきました、
たぶん本気で。
ほら、ヒールってさ、かかと部分がだんだん細くなっていく仕様じゃない?
ピンヒールなんてその最たるものだし。
何年か前に、レッドカーペットの上を、裸足で歩いた女優さんがいたけど、
私も自虐的に、うなずいてた記憶があります。
思えばあれも、女性進出の先駆けといえますが、違うカテゴリの人々にも、
大いなる賛同を与えてくれたんですよね、そのひとつが障害者。
私は事故後、四半世紀以上、99%フラットな靴「しか」履いてません、
いえ、履けません。
ただここに、しちめんどくさいオトメゴコロなるものが暴発し、
いわゆる介護靴「ではないもの」を、いろいろ選んできたんですよ。
もちろんぱっと見フツーですけど、実際は右麻痺の現在進行形で。
でもね、ここ最近、
私みたいな軽い障害(と言っておくべき?)でも履けるヒール靴があって、
それでも私にはとうていムリムリと、数年間見なかったことにしてました。
ところが今年に入って!
「履いてみる?」って言う気持ちが出てきたんですよ!
これは大きな進歩!
自分で行動を起こす・行動を変えるって言うことができるなんて!
その裏にはね、やっぱり女性進出もあって。
今はチャンキーヒールとか流行ってるじゃないですか。
そこに障害者も乗っからせていただこう、となりまして(笑)
健常者からみたら、それがヒール?っていう、高さ2~3センチのものを選んで、
試し履きさせてもらったら、あたしこれ履けるかも!って!
試し履きして、店内ぐるっと一週して、問題なく「これ買います!」と(爆)
そこのお店ってね、かたわらに介護靴コーナーがあるとこで。
でも店員さんたちは、私のオトメゴコロをわかってくれてて。
いくつになってもオトメゴコロはあるんだよぉ!
そしてお買い上げ!
後ろから私の歩く姿をしっかり見てくれていた店員さん、私が帰ってくると、
すかさずソール部分を補正してくれて、より歩きやすくなってからのお買い上げ。
嬉しい!
なんだそんなこと・・・って思ってらっしゃる方いるでしょうが、
私にとって、あきらめてたことができたってことは、それだけで嬉しいのです。
買って包んでくれた店員さん、どんどん履いてください、と。
生地が皮なんで、今はきついかもしれませんが、
だんだんしっくりくるようになりますよ、って。
さっそくこの前、履いて、近所の居酒屋なんかに行ってみました。
行きは多少のきつさと違和感がありましたが、
帰りは特に苦もなく帰ってこられました。
この、特に苦もなく、ってところが、実は重要なんですよ。
帰りも違和感があったとしたら、それはもうずーーーっと違和感を感じてる、
っていうことですから。
実は、もう一足買おうとしてた靴がありまして、それも試し履きして、
ぐるっと一周してきたんですが、微妙な違和感ありまくりで、
申し訳ないんですが買わずに来ました。
もしその違和感を、その時は気にせずに買ってきても、
奇妙な違和感ってずーーーっと残るはずなんですよね、
そして履かなくなるのがわかってたので。
今までそういう靴を何足見てきたことか(笑)
お値段もほかの靴よりちょい高いぶん、自分に合った靴だと長く履けるんです。
今履いてるフラットな靴も、そこで買い、色違いがほしくなって、
次の日買いに行った位なので。
もうひとつの良いところは、
今までよりもちょっとだけ高い目線を手に入れられたこと。
たかが2~3センチと言えども、違うんですよ!
身体障害者でもあり精神障害者でもある人間の日々を、覗いてみたくはないですか まこにゃ @makonya
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