第19話 いくら啓蒙したってダメなものはダメ



いくらね、例えば子宮がんになった方が検査は大事だよ、

って切々と訴えたとしても。


いくらちゃんと定期的に病院行って検査してもらわないと、とか言ったとしても。


その言葉はたぶん大多数に通じてないんだと思う。


私、自分が事故にあわなかったら、啓蒙してないと思うたぶんね。


実際聴きに行く人だったりする方って言うのって、自分が当事者だったり、

家族親類縁者がそうだったりしたときくらいしか行かないと思うんだ。


だって、今は健常者だっていう人は、

ずーーーっとそのレールが何となくひかれてると思ってるから。


今は目の不自由な方の体験をしてみようとかで、アイマスクして街を歩くとか、

車いすの方の気持ちになってみようって、実際車いす乗ってみたりとか、

ちょっと毛色が違うけど、男性に妊婦さんを疑似体験してもらおうとか、

いろいろやってますよね。


それはいいんだよそれは。


たださ、アイマスクをはずせる現実とか、日本の足で歩ける・走れる現実とか、

そういう「元に戻れる現実」がある人のうちの何割かが、

弱者を助けてくれるんだろうか、っていう思いがあって。


私がもし、某都市伝説のアンチヒーローやクリーチャーなら、

とりあえず何らかの質問をしてから、そうだなあ、

片手片足ぶった切るとは違うから、

何らかの方法で片麻痺にして、あなたは一生そのままで暮らしなさい、

って言うだろうなあ、って妄想入ってますよね。


あくまでも妄想だからね。


今いる健常者なんて、明日どうなるかなんてわかんないんだよ。


だからあちこちで啓蒙してるんだけど、知ってほしい人に知られない現実。


実際なったらなったで、あちこち検索するんだろうけど。

なる前に、最低限の予防線張ってほしんだよねえ。


特に私みたいな中途障害は、いつなるかがわからないから。


また先天性、ざっくりいったら生まれつきの人たちは、

また違う考え持ってるから何ともはやなんですけどね。


あ、あと閣下がやってるがん啓蒙活動は効果あると思いますよー

(布教活動始めてからの在家信者です)




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