第22詩 風吹く熱




のぼせた様な頭で考えると


血が必要以上に回り


暴走する


コントロールできない思考は


荒れ狂う風のよう


孤独感の池に落ち


息ができないほどに苦しむ


二人とて それは同じことだろう


執拗な憎しみは冷めない悪夢のように


下がらない温度はどんどんと上昇する


やがて雲の上まで来て上がり切ったら


気づくかもしれない


そろそろ冷えた熱も必要だと



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