第9詩 水面咲く
ティーカップに浮かぶ一連から外れた波
道徳的な美しさと儚さを持ち 壊れそう
そう考えると 何と孤独な様相を呈して
落ちる水滴は 水晶のように氷つくのか
落ちた先にある蛇口の口から洗面所へと
集合的な浅はかさと ぐるぐる回る一線
そう思うと 狂おしいほどな高揚と複線
分裂する意識は 山の向こうへ移動する
川に流れる幾多の星雲 波は咲き乱れる
たどり着く先に何を見ているのか 夢だ
浮かぶ水連は 誰が浮かべたのか 夢だ
そう思うとき 怖さは薄れ 夢は忘れる
海へとたどり着く 終焉であり変化の時
深海へと落ち行く ソナーの音は反射し
自分の居場所を知る その時間は恐怖し
泡となって海面へと帰っていく 時間だ
雲は立ち上がり 太陽は蜃気楼のように
冷たい風は花びらを乱すがごとく必要に
やがて命は誕生する 芽吹く種は力強く
さあ息を吸い雷がごとく咆哮を上げよう
アスファルトに咲く水たまり 雨は降る
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