第5詩 摩擦する空気



空を見上げる


巡り巡って 雲は流れる


場所が変われば 巡りゆく その先まで


呆れるほどに 例えば 地下鉄の駅のホームで


巡る先は収束し 言葉を変え 流されて消えていく


時間の流れの中で 砂漠は穢され 海に消え行く運命を知る


答えをさがして巡る先は 人と人との会話の中で 内臓に響き渡る


或いは 野良犬のため息を見る うなだれたその体は 何も響きはしない


寒さに耐えながら ドローンを空に走らせる 震える指はコントロールを失わせる


空から見下ろす


摩擦する空気

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る