第3詩 暗闇の光
何もない所に、ある一人の青年は乏しき光を目指して歩いていた。
そこには何もなかったので鉄の橋を作り、光に届くようにした。
だけど、完成する前に光は遠くに行ってしまい、鉄のはしが完成
する頃には光ははるか先に移動していた。
あきらめきれずに、青年はもう一度鉄の橋を作った。
こんどは作るスピードをあげて。
しかし、作るスピードをあげてしまったせいで鉄の橋は脆くなっ
てしまい、光に届く前に壊れてしまった。
青年は壊れてしまった橋の下敷きになり、その命が消えそうに
なった時、光は近づいてきた。青年は橋の下敷きから助けられ、
やがて光はまた遠くへと旅立っていった。
青年は光を追うのをやめ、鉄の橋の上に街を作り、そこにはたく
さんの人が住むようになった。暗闇の時間、家々の光が見え、青
年は生まれて初めて暖かさを知った。
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