第2詩 森のキツネ
駅のホームで立っている
食べ物を口にすると吐き気を催す
眩暈と共に食べ物を作ったコックを恨む
何本もの電車が通り過ぎる
まだ乗る順番ではない
前には誰もいない 行先は決まってない
だが乗らなければならない
誰もいない駅の片隅で 思い続けなければならない
それはウィルスのように 広がっている
断言はできないが きっとそうだろう
そう思いながら 電車を今も待っている
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