第512話 惑星デンエンの2大勢力
アオイ:惑星デンエンにはチャンガルーダという巨獣がいるのは前々回ご紹介しましたね?実はこの星にはもう一体昆虫型の巨獣が居るのです。その巨獣とは?
上陸より1時間後 魔界時間13:58 惑星デンエン農業組合
事務所奥から現れるケンタウロス族の女性
???:ようこそ惑星デンエンへ♪
千夜:ご紹介します、この方がカントリア王国5大組合長の1人、農業組合長の・・・
ヴィオラ:エ◯サ!
アリス:ヴィオラ姐さん私のディ◯ニーのDVDコレクション観たでしょ。
千夜:あ、いえ。エ◯サではなくエルザ・フランクです。
ヴィオラ:え?どう見てもあの歌を歌ってる人ですよね?
アリス:ヴィオラ姐さん、ややっこしくなるから静かにね?
エルザ:上陸には時間がかかったのではありませんか?
アリス:(こっちはサラッと流してる)ええ、チュンガルーダの事は聞きました。
エルザ:実はこの星にはもう一体巨獣がいるのです。
アリス:もう一体?
エルザ:はい、チュンガルーダの狩りが終わったので時期的にそろそろ・・・
建物内が大きく揺れる
ぽてと:ほわわわわっ!
千夜:そうか、チュンガルーダが現れたという事は彼等も現れる!
アリス:彼等?
千夜:・・・そろそろですね。話すより外を見ていただければ分かりますよ。
窓の外を見ると空を覆い尽くす巨大イナゴの大群が現れる
アリス:でっか!
ぽてと:おお〜!
群れの中で一際大きな葉巻を咥えたイナゴを指すエルザ
エルザ:あれこそがこの星のもう一体の巨獣カポネイナゴです。
アリス:ナレーターさん、あの巨獣の紹介よろしくお願いしま〜す♪
アオイ:は〜い♪カポネイナゴ、
カポネ:野郎ども!今年もたらふく食って冬眠に備えるぞ!
ギャングイナゴ達:うおーーーーっ!
???:チュンハッハ!相変わらず威勢が良いのぉ♪
カポネ:ガルーダ、何しに来やがった。
エルザ:あの2体の鉢が合わせはマズいですよ!
ガルーダ:ああん?何しに来ただぁ?それはこっちのセリフだ!俺様のシマに無断で入って何してるのかこっちが聞いてんだ!
カポネ:バカ言うんじゃねぇ!ここはウチのシマだろうが!
アリス:何?縄張り争い⁉︎
エルザ:あの2グループは互いの縄張りを侵さない事で均衡を保っていて、この星が出来てから1度もこういうのは無かったのですが。それにこの辺りはカポネイナゴ達の縄張りの筈なのにそれが何故・・・あっ!アレが無い⁉︎
千夜:アレ?・・・あっ,本当だ!
アリス:アレって?
千夜:縄張りカカシです。縄張りカカシにはチュンガルーダが最も苦手とする鳥落としという植物の枯葉の臭いが付いてるので古来よりそれをカポネイナゴの縄張りの証とされていたのですが、その縄張りカカシが無くなってるんです!
エルザ:毎年隕石除去とカントリーワームの大増殖防止のために一時的に取り除き、狩りが終われば再設置するのがこの星の民の義務なのですが、ただの1度も設置忘れなどありませんでした。
ぽてと:あわわっ!今にも喧嘩しそうっす!
アリス:止めないとだね。ここは私に任せて♪
ガルーダ:あまりナメた事言ってると全員食っちまうぞ!
カポネ:
瞬時に間に入って仲裁するアリス
アリス:待った!
ガルーダ:ああん?何だお前は?
カポネ:カタギのモンが邪魔すんじゃねぇ!
凄まじい闘気を放って威圧するアリス
アリス:そのカタギの人達に迷惑かけてるのはアンタ達でしょうが!
ガルーダ:うおっ!
カポネ:巨獣の俺達を闘気だけで威圧するったぁ、なんて奴だ!
縄張りカカシの跡を見付けるアリス
アリス:この穴見てよ。
ガルーダ:ん?
カポネ:お?
アリス:ここにはカポネイナゴの縄張りを示す縄張りカカシの跡があるよ。
穴の匂いを嗅ぐチュンガルーダ
ガルーダ:うぐおっ!この忌まわしい臭いは・・・鳥落とし!
アリス:1年2年の最近のものなら分からなくて当然だけど。何千年、何千万年と同じ場所に刺して抜いてを繰り返してたら残り香で分かるでしょ?
ガルーダ:た、確かにお前の言う通りじゃあ。
カポネ:俺様の言った通りだったろうが!
ガルーダ:なら何故カカシが無いんだ?
アリス:多分、意図的に誰かが盗み君達を争わせて生まれたカオスで凶獣にしようとしたのがいるんだよ。
ガルーダ:一体誰が?
アリス:それは分からない、そこから先は警察の仕事だからね。
カポネ:まぁ、どっちも非がねぇんならお互い矛を収めようや。
ガルーダ:そうだな、お前ら、撤収だ!
飛び去るチュンガルーダ達
カポネ:さ、俺等もサッサと済ませて巣に帰るぞ!
事務所に戻るアリス
エルザ:助かりました、この星を代表してお礼申し上げます。
深々と頭を下げるエルザ
アリス:いえ、取り敢えずこの件は4界警に通報しておきますからエルザさんはカントリア王に報告しておいて下さい。
エルザ:はい。
アリス:さ、次の星へ行こうか♪
次回へ続く・・・
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