第513話 惑星セイサン

 アオイ:この、惑星セイサンは5大組合の中枢、カントリア王国の組合を取り仕切る生産組合のある星。そう、ここの組合長こそ5大組合長の筆頭なのです。


 魔界時間18:23 惑星セイサン次元空港内


 ぽてと:ぷや〜、よく寝たっす〜♪


 ヴィオラ:それにしても、カントリア王国国内線の旅客機ってこの国ならではというか独特っていうか。


 アリス:家畜専用の客席もあるから面白いですよね千夜さん。


 千夜:我が国では家畜も家族同然なのでコンテナとかで運ぶなどという事はないのですよ。


 アリス:この星は生産組合のある星なんですよね?


 千夜:その通りです、5大組合長筆頭の統治するこの惑星セイサンでは各地方の星々の収穫状況や災害発生状況、労働環境改善等を専門とする星です。


 アリス:この国の生産に関わる司令塔の役割をする星でしたっけ?


 千夜:はい、この星を統治するのは5大組合長の1人にして筆頭のアナ・ティアブ・・・


 ヴィオラ:アナですって⁉︎


 アリス:ハイハイ、あのアナじゃないからね。


 千夜:アナ・ティアブロさん、種族はドリアード族の方です。


 アリス:ドリアード?ドリアード族って、樹木の精霊族の?


 千夜:はい、太古の昔にアナさんの祖先が天界宇宙は精霊界から移住して来られて魔界の真の姿に感動して永住した一族なのです。


 ヴィオラ:樹木の精霊族なだけに文字通り魔界に根を下ろす・・・プッ♪


 アリス:ヴィオラ姐さん、頼むから本人の前では言わないでよ、めちゃくちゃ失礼だから。


 ヴィオラ:ぜ・・・善処しますが、思い出すと・・・ブッハッ!


 アリス:・・・ヴィオラ姐さんホテルでお留守番ね。


 ヴィオラ:誠意努力しますからお供させてください!


 ぽてと:普段真面目な人ほどこういうさっぶいダジャレにツボるっす・・・プォッ⁉︎


 アリス:こ、これってまさか!


 座り込み振動を始めるぽてと


 ぽてと:プモモモモモモッ!


 同時に大きな地響きが起こる


 ぽてと:お〜っ!来るよ来るよ〜っ!真下に来るよ〜っ!


 次の瞬間巨大な地響きの直後に静まる


 ぽてと:・・・プモ。もう行ったっす。


 アリス:え?早くない?


 千夜:クラフトワームにとってこの星は特に用はありませんからね。


 アリス:という事はもう?


 千夜:ええ、次の星こそクラフトワームが休眠する星です。


 アリス:じゃ、千夜さんの用事済ませて行こうか。


 ぽてと:お腹すいたっす。


 千夜:もうこんな時間だったんですね。


 ヴィオラ:今この時間に行ってもご迷惑でしょうから明日になさいましょうか?


 アリス:そうだね、ホテル行ってご飯にしようか♪


 ぽてと:ご飯っす〜♡








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る