第405話太古の巨獣(前編)
アオイ:皆さんは魔王様の持つ魔王具は国に富と恵みを与える巨獣と契約するのに必要なものというのを覚えていますか?1つの魔王具で契約出来る巨獣は3体。今回はハザード大統領が2体目の巨獣と契約するお話です。
魔界時間12:56 ポリスティア合衆国国立観測所
オペレーター:ワッパ州地下に巨大生物の反応あり!
所長:位置は?
オペレーター:テジョウ市北西部距離8000km、シラベ洞穴です!
所長:巨大生物の体長は?
オペレーター:お待ちください・・・計測結果が出ました!・・・・え⁉︎そんな!
所長:どうした!
オペレーター:体長9000万㎢、体重7兆8000億トン。プリズンドーベルを遥かに超える大きさです!
所長:直ちに緊急回線で大統領官邸へ!
大統領官邸執務室
魔王秘書:大統領閣下、国立観測所より緊急回線です。
ダニエル:繋げてくれ。
液晶モニターに映る所長
所長:大統領閣下、緊急事態です!
ダニエル:何があった?
所長:ワッパ州テジョウ市北西部に位置するシラベ洞穴地下に超巨大生物の反応を感知しました!
液晶モニターに映し出された観測結果を見るダニエル
ダニエル:体長9000万㎢⁉︎なんて大きさだ!この影は一体・・・君。
魔王秘書:はい。
ダニエル:ビーストガーディアンズは?
魔王秘書:代表の巨獣医師オリビア・
ダニエル:なんてこった!
官邸職員:大統領閣下、ワイバニア芸術文化大学古代生物学部のダグラス・サッサ教授が大統領閣下にお会いしたいといらしておりますが如何致しましょう?
ダニエル:古代生物学者だと⁉︎直ぐに通してくれ!
執務室に転移するダグラス
ダニエル:よくぞお越しくださいました教授!
ダグラス:それで、その巨獣というのは?
観測所からの観測結果を表示するダニエル
ダニエル:これです。
ダグラス:こ、これは!
自身のデバイスから研究データを見るダグラス
ダグラス:間違いない、絶滅されたと思われていた古代種『パトライトモア』だ。
ダニエル:パトライトモア?
ダグラス:観測結果の全長とシルエットの特徴、そして眠ってる地下の地質の年代からして間違いありません。鳥獣類、ガルーダ科ガルーダ目ジャイアントモア亜種。草食の巨獣で、進化の過程上身体が大きくなり過ぎて羽がほぼ退化し脚が発達した脚力が物凄く強い個体です。
ダニエル:当時は主にどのような行動をしていたのでしょうか?
ダグラス:眷属と共に群れで行動し、厳しい規律の下縄張りの治安維持に活躍した事から『鳥獣警察』の異名を持っています。
ダニエル:・・・・・よし、決めた!
ダグラス:?
ダニエル:パトライトモアを我が国の巨獣として契約する!
ダグラス:ふむ、大統領閣下はご存知でしょうが。巨獣と契約するには『資格』があるかどうか魔王と一対一で力を示さねばなりません。古代種ともなればそこらの巨獣とは比べものにならない程強いですぞ。
ダニエル:もとより覚悟の上です!
ダグラス:ならば何も言いますまい、万全を期す事を強くお勧めしますぞ。
ダニエル:わかりました!
ダグラス:及ばずながら私も協力しましょう♪
中編へ続く・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます