第402話下見
アオイ:国土争奪戦争ポリスティア合衆国戦へのカウントダウンが進み残り8話。今回はアリス女王陛下一行は戦場となる地を下見に行くようです。
魔界時間11:10 国土争奪戦争戦場予定地 ハリコミ州デカチョウ平野
アリス:ここで8日後に戦があるんだね。
薫:ヒトラー対策で1つ新たな情報がある。
風華:情報?
アオイ:こちらの方はシルフィード王国警察庁長官、風華・リベリオンさん。人狼族です。
麗華:それはどんなものなん?
アオイ:こちらは財政大臣、
薫:今のヒトラーは大の甘党になってるそうだ。前々回の国土争奪戦争でも特殊スキルを発動中国賓として来ていたスイートフル王国国王アラン・アラモード15世が観戦中食していたストロベリーパフェに気を取られて特殊スキルを中断し敗戦の危機に陥った事があったらしい。
麗華:スイーツに気を取られってどんだけ乙女どすか。
風華:ポリスティア合衆国は今回も同盟国であるスイートフル王国のアラモード王を招待したが断られたそうだぞ。
アリス:何で?それって逆じゃない?ウチの国が次の対戦国なんだから手の内を間近で見れるチャンスなのに。
風華:アラモード国王は毎回次の対戦に参戦される偉人の中でお気に入りを連れて行く事があるらしい。
アリス:成る程、自身の手の内を明かすようなものだもんね。
薫:今回は好きな所に陣を構える事が出来るそうだ。
麗華:それが何どすの?
薫:フッ、まだわからんか?
マップを見せる薫
薫:この地は地形から気候の条件により、北から南の一方通行で必ず風が強く吹くようになっている。そして北側には飲食の出店が立ち並ぶ。当然、そこにはヒトラーが指定した店もあるこれがどういう事かわかるか?
アリス:ウチが北側に陣取れば当然南側にあま〜い香りが流れていく。
薫:そう、注意を削ぐ事が出来るのだ♪
風華:前々回の時もそうだったらしいぞ。
薫:ポリスティアに挑んだ多くの国はその事実を知らず、前々回の時はたまたまだったそうだ。
風華:ただ、それ以前の国土争奪戦争は一切無かった事だったらしい。
薫:つまり『つい最近になって』ヒトラーは甘党になったという事だ。
アリス:何でだろ?
ソフィア:魂が身体に侵食され始めているんだよ。
アオイ:こちらは科学大臣のソフィア・クルーガーさん。ソロモン72柱のガミジン族です。
アリス:え?身体が魂にじゃなくて?
ソフィア:ああ、本来ならアリスの言うのが正しい。未だ仕組みは不明だが、現にウチの国にいる織田信長や安倍晴明も最近同じ症状が出始めた。
アリス:他の人もそうなる可能性があるって事?
ソフィア:あの2人を精密検査してみないとわからないね。
アリス:そういえばソフィア姐さんの妹分は?
ソフィア:ああ、ピエトラか。あいつなら例のちびっ子達の所にいる。ビバロン王国以来杏の事が気に入ったみたいなんだ。
アリス:そっか♪
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