第401話灼髪の独裁者?

 アオイ:ヒトラーの脅威に警戒するシルフィード王国サイド。でもヒトラー本人は噂が一人歩きしているだけで実はそんなにキツい性格じゃないんですよね♪


 魔界時間15:00 大統領官邸 大統領執務室


 警官:閣下、お待たせしました!スイートフル王国産クリームブリュレであります!


 灼髪の美女:うむ♪


 ダニエル:アドルフ、何だこの請求書の山は!


 ヒトラー:ふぇふにふぃふぁまふぃふぇふぃふぁふふぁふぇふぇふぃふぁいふぁ・・・み・・・水!


 アオイ:彼女こそ今回の国土争奪戦争の参戦者の1人アドルフ・ヒトラーです。え?今何て言ったかって?今のは『別に貴様に迷惑かけて・・・』と言ったんですよ。


 ダニエル:口にモノ入れながら喋るんじゃない!・・・全く、何でそんなに甘いもの欲しがるのだ。


 ヒトラー:吾輩にもわからん、この身体が無性に欲しがるのだ。おいそこの貴様、吾輩はチーズケーキも頼んだ筈だが?


 警官:申し訳ありません!もう間も無く到着します!


 ヒトラー:よい、吾輩は今のクリームブリュレで寛大になってるから幾らでも待つぞ♪


 ダニエル:この請求書にはあと18品頼んでるだろう。お前毎日あれだけ食って何でそんなプロポーションを維持できるんだ。


 ヒトラー:吾輩もこの身体も頭脳派だから脳が糖分を欲しがってそっちに持ってかれるのだ。脂肪は胸ばかりいくし、デカ過ぎて下が見えん。男の身体の時は相手としては好みだったが、実際なってみると不便でかなわん。


 ダニエル:それにお前何で私の前ではそんな優しい表情出来るのに人前でじゃあんなな感じなんだ?


 ヒトラー:それに気付かないようじゃ、一国の首脳魔王としては一人前だが男として半人前だな♪


 ダニエル:どういう意味だ?


 ヒトラー:・・・・フン!未熟者め。


 ダニエル:?


 警官:女心がわかってないですね大統領閣下は。


 ヒトラー:お!貴様はわかるのか♪


 警官:ハッ!自分、彼女がいるであります!


 ヒトラー:貴様はなかなか見所あるな♪


 警官:恐縮であります!


 ヒトラー:貴様もコイツを見習え♪


 ダニエル:クッ!お前等だけ・・・そういえばお前、何でスイートフル王国産のスイーツにこだわるんだ?


 ヒトラー:ここに来た時色んなスイーツを試したがいまいちピンとこなくてな。たまたま食べたスイートフル王国産のスイーツに『運命』を感じたのだ♪


 ダニエル:運命って。今回の国土争奪戦争頼りにしてるぞ。


 ヒトラー:フッ、任せておけ♪


 警官:閣下、残り18品たった今届きました!


 ヒトラー:よし、すぐ行こう!


 足早に執務室を出るヒトラー


 ダニエル:・・・はぁ。


 警官:大統領閣下、気付きましたか?


 ダニエル:ん?何がだ?


 警官:やれやれ、ここまで鈍いとは。ヒトラー閣下の良心ランク、上がってますよ。


 ダニエル:な、何だと⁉︎


 閻魔帳からヒトラーを検索するダニエル


 ダニエル:た、確かにEからCに上がっている、何故だ?


 警官:大統領閣下、ヒトラー閣下じゃないですけど流石にこれは気付かないと彼・・・じゃなかった。今は『彼女』でした。彼女の良心ランクガクッと下がりますよ。


 ダニエル:それは困る!これは早急に原因を突き止めないと!


 警官:そうですね、『早急に』『大統領閣下自身が』突き止める必要があります。


 ダニエル:そ、そうか。



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