第397話魔王会談
アオイ:幻龍会内部にある袋井擁護派の内半分が法廷の裁きを受け、残るは
裁判翌日 魔界時間10:00 ポリスティア合衆国大統領官邸
ダニエル:何?もぬけの殻だと?
警官:はい、光龍会会長『
ダニエル:・・・そうか
警官:現在表の4界警と裏のドラゴニックマフィアで全宇宙国際指名手配しているので逮捕も時間の問題かと♪
ダニエル:だと良いがな。
警官:え?大統領閣下、それはどういう事で?
ダニエル:どんな完璧な包囲網でも意外なところに『包囲の抜け穴』というものは必ずある。故に慢心は失態と知りたまえ。
警官:はっ!
立体液晶モニターに映る使用人
使用人:大統領閣下、シルフィード王国のアリス・シルフィード女王陛下がお越しになられました。
ダニエル:もうそんな時間か。わかった。通してくれ。
使用人:承知致しました。
10分後 大統領官邸応接室
ダニエル:アリス殿、今日は宜しくお願いします。
アリス:こちらこそ、紫堂組の件ご苦労様でした。あれからどうなりましたか?
ダニエル:紫堂組は組長を含め全員残らずプリズンドーベルに収監しました。
アリス:流石は公安超大国の大統領閣下、素晴らしい采配です♪
ダニエル:買い被り過ぎですよ♪さて、本題に入りましょう。貴国は旧クラウント王国の国土を再現するために旧クラウント王国滅亡後に台頭し、我が国を含めた12ヶ国が国土争奪戦争で勝ち取った国土を望んでいるとか。となればこの国の北東部の端に位置するケーシチョウ州ですかな?
アリス:はい。ハザード大統領は何処をご所望ですか?
ダニエル:そうですな・・・我が国は貴国の東方エリアにある『王国百景』の1つ『タイタニア神殿』のあるタイタニア伯爵領を頂きたい。
アリス:正確にはタイタニア神殿に安置されているこの国の遺跡『
ダニエル:これは、お見通しでしたか♪
アリス:ええ、対戦国が何処を求め何を欲するか予め確認しておいた方が会談もスムーズにいくかと。
ダニエル:結構♪では戦の日時はこちらから連絡しましょう。
アリス:はい。
ダニエル:ときに貴国に眠るクリスタルレイクの湖底に眠る遺跡に何があるのですかな?
アリス:それはわかりません。ですがこれだけは言えます『遺跡は蘇らせる必要がある』と。
ダニエル:ならば応えなければならないようですな。彼の地を預けるに相応しいかどうか試させてもらうとしましょう。遺跡復活の『試練』も兼ねてこのダニエル・ハザードが先輩国の首脳魔王として胸を貸しましょう♪
アリス:ありがとうございます♪
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