魔王少女物語

第381話新たなる犠牲者？

　アオイ:もぐもぐファイブに加えて期間限定で幻龍会会長の妹まで預かる事になったミシェルさん。流石に6人は手に余ると思った矢先に新たな犠牲者が・・・

　入国前日 魔界時間15:00 帝王都サタンヘイルダム 商業エリア

　MOZU財団本社 総裁執務室

　シャルロット:え！そんなに溜まってるんですの⁉︎

　アオイ:この方は朝唯コンツェルンのライバルMOZU財団総裁シャルロット・モズさん。

　秘書:ええ。このまま働き詰めでロクに有給を消化していないと下の者達が萎縮して有給を取ろうとしません。それが原因で最悪我がMOZU財団はブラック企業のレッテルを貼られる事態になりかねません。

　シャルロット:イメージアップ戦略としてトップである私が、率先して有給を消化して下の方々の有給の取れやすい環境にする必要がありますわね。

　秘書:そこで総裁にはポリスティア合衆国へ向かっていただきます。

　シャルロット:どうしてですの？

　秘書:魔界宇宙第2位の警備会社『レイブンセキュリティ社』のミシェル・ウスバッタ様のお手伝いをしていただこうかと。

　シャルロット:お手伝い？何のですの？

　秘書:あ〜・・・ベビーシッター

　シャルロット:ベ、ベビーシッター⁉︎

　そして現在・・・

　ミシェル達のいる客室に転移するシャルロット

　シャルロット:お邪魔しますわ・・・

　ミシェル:あ、コラ！そっち行っちゃ危ないっス！

　リタ:ミシェルおねえちゃんおトイレ〜。

　ミシェル:ちょ、ちょっと待つっス！

　小雪:ほわ〜、おちゃがうんまいべ〜♡ね〜、まめこ♪

　豆子:アオ〜ン♪

　雛:ミシェルはん、ウチおなかすきましゅたえ〜。

　ミシェル:もうちょっとしたらご飯行くっスから！

　リタ:お〜ト〜イ〜レ！

　ミシェル:あ〜！はいはい、こっちスよー！

　杏:おせんべいたべるですか？

　優実:おせんべいって？

　杏:とってもおいしいです！

　優実:たべるぅ♡

　ミシェル:あ〜、もう！ご飯前に食べちゃ駄目っスよ！

　ミオ:こぶちゃがおいしいでにゃんす〜♡

　シャルロット:・・・・・お、お邪魔しまし・・・

　瞬時にシャルロットの背後に回り肩を掴むミシェル

　ミシェル:ようこそ戦場へ♡に〜がさないっスよ〜♪

　シャルロット:ヒィーーー！

　20分後・・・

　シャルロット:し、死ぬかと思いましたわ。でもこれを1人でやってると思うと頭の下がる思いですわ。

　ミシェル:正直助かったっス。総務部長のお姉さまからシャルロットが助っ人で来てくれるって聞いた時は狂喜乱舞っスよ。

　2時間20分前・・・

　ミシェル:助っ人が来るっスか⁉︎

　総務部長:ええ、流石に期間限定とはいえ1柱お預かりするのでしたら合計6人はいくら社長とはいえ手に余ると思いまして。同じ有給をしこたま溜め込んでるシャルロット様にご協力頂けるようMOZU財団に協力を依頼したら上層部が二つ返事でお受けしてくださいました。

　ミシェル:それは有り難いっスけど、私はいつになったら職場復帰出来るんスか？な〜んて。

　表情が一変し氷のような眼差しで睨む総務部長

　総務部長:はあ？元はと言えばアンタがロクに有給消化しねえのが悪いんだろうが！その上受注した仕事も全部1人で完璧にこなすからウチら給料泥棒みたいで胸糞悪いんだよ！わかってんのか、あ？

　ミシェル:ご、ごめんなさいっス。

　総務部長:もし職場復帰してちゃんと有給消化しなかったら査問会議（おしおき）ですからね♡

　目が笑ってない・・・

　ミシェル:おおぅ。

　シャルロット:た、他人事に聞こえないですわ。

　ミシェル:だから2人で頑張っていくっスよ。でないとシャルロットんトコの秘書さんの背後に般若が見える事に・・・

　シャルロット:ぜ、善処しますわ。

　ちびっ子達:ご・は・ん！ご・は・ん！

　ミシェル:あ〜、ハイハイわかったっスから。お着替えするっスよ！

　シャルロット:ワンちゃん達はどうしますの？

　ミシェル:豆子とショコラとマルは赤ちゃんのわりには身体が大きいからコレを使って掌サイズにするっス。

　シャルロット:あ、ミニマムリングですわね♪

　ミシェル:私はお着替えさせるっスからシャルロットはリングの装着お願いするっス。

　シャルロット:了解ですわ♪

　15分後・・・

　ミシェル:さ、お出かけっスよ〜♪

　シャルロット:皆んな忘れ物ないようにしてね♪

　ちびっ子達:は〜い♪