第376話総理のグルメInポリスティア

 アオイ:料理人の一面を持つこの魔王少女物語の準主役のミリア・アクガリタルさん。さて、腹ペコ魔王のミリアさんはここポリスティアでどのようなグルメに出会うのか?それでは376話スタートです。


 魔界時間11:50 首都ジャスティアス メインストリート


 惠と通話するミリア


 ミリア:うん、さっき着いたとこ。


 惠:こっちは順調ニャ。それより本当に1人で大丈夫かニャ?


 アオイ:こちらはアクガリタル国科学大臣の木天蓼惠またたびけいさん。猫の獣人です。


 ミリア:もう子供じゃないんだから大丈夫よ。そっちこそちゃんとシンさんと仲良くやってる?


 惠:大丈夫ニャ、あのBBAはちょっとおだてりゃチョロいモンニャ♪


 無言でコブラツイストをキメるシン


 惠:うおー!それ以上は死ぬ死ぬー!・・ぐえ。


 ミリア:あ〜。


 惠:そういやちゃんと朝ご飯食べたかニャ・・・あ、しまった!


 ミリア:(そういやシーラント出国する時バタバタしてて忘れてたなぁ〜・・・あ、そう考えてたらお腹が・・・減った)


 惠:やっちまったニャ。


 ミリア:(店を探そ!)


 惠:お〜い!もしも〜し・・もう聞こえてないニャ。


 通話を切る惠


 メインストリート 飲食街


 ミリア:(警察の国だけあって軽食店やファーストフードが多いかぁ・・・ん?)


 刑事飯発祥『警部亭』


 ミリア:(刑事飯発祥?私のセンサーにビビッと反応♪ここに決めた!)


 店主:いらっしゃい。


 カウンター席に座るミリア


 ミリア:(こういうお店はカウンター席の方が素材も知れるし、腕前もわかる♪)


 店主:(ほぉ、カウンター席をあえて選ぶとは。しかもあの手、現役か元料理人ってトコか)失礼ですがお客さん、アンタ料理人ですかい?


 ミリア:(やっぱ見抜いてたか)ええ。元ですが。


 店主:(やはりな)どちらで修行を?


 ミリア:母が料理人でして。


 店主:差し支えなければお聞きしても?


 ミリア:ミレイ・アクガリタルです。


 店主:な⁉︎アンタ、あの伝説の料理人ミレイ・アクガリタルの娘かい!


 ミレイ:はい。


 店主:(フッ、そうなりゃ下手なモンは出せねぇな)じゃ、お任せで良いかい?


 ミレイ:は〜い♪


 30分後・・・


 店主:お待ち。


『刑事丼』


 ミレイ:(へぇ〜、丼物かぁ)それじゃ、頂きます♪


 店主:・・・・・・


 ミレイ:(海鮮、肉、野菜、ご飯の炭水化物。一見雑に見えて栄養のバランスが取れててしかもこのタレ、全ての具材に合うように作られてる。1日に必要な栄養素がこの一杯の丼に凝縮されてる。このご主人もしかして・・・)


 店主:(気付いたか)


 ミレイ:もしかして栄養士の資格を持ってません?


 店主:お見事、正解だ♪


 ミレイ:刑事飯は速攻で栄養補給出来て腹持ちするものをと考案したものですよね?


 店主:その通りです。


 ミレイ:(よし、オススメ食べたし)店主さん。


 店主:ん?


 ミレイ:ここのメニュー全部ください♪


 店主:な⁉︎本気ですかい?


 ミレイ:勿論、本気ですよ♪


 店主:あいよ!


 20分後・・・


 店主:(なんてこった、本当に完食しやがった!全50品はあったんだぞ)


 ミレイ:ご馳走さまでした♪


 店主:いやぁ、見事な食いっぷりだったね♪





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