第375話飲み女子Inポリスティア

 アオイ:新たに1人加わって5人となったもぐもぐガールズ。今後の活躍が楽しみです♡さて、今回の飲み女子は・・・


 魔界時間18:00 首都ジャスティアス 『ポリストンホテル』


 ミシェル:今日は楽しかったっスね〜♪


 ちびっ子達:ね〜♪


 ミシェル:じゃ、お風呂入って寝るっスよ〜。


 ちびっ子達:えー‼︎


 ミシェル:良い子はもう寝る時間っスよ。


 シエル:今帰り?てか、おチビちゃんまた増えてない?


 アオイ:こちらは飲み女子の1人、シエル・朝唯あさたださん。朝唯コンツェルンの総帥です。


 ミシェル:なんか総務部長のお姉様によって巧妙に誘導されてる気がするっス。


 シエル:それよりまたリタちゃんと別々なの?いい加減一緒のお部屋にしてほしいんだけど。


 ミシェル:アンタが飲みに行く度に迎えに行くっスけど、部屋が毎回酒臭いんっスよ。あの様子だと毎晩飲んでるでしょ。でなきゃあんなに酒の臭いが残るわけないっス。この子達の教育にも健康にもヨロシクないっス。


 リタ:よろしくないっス。


 シエル:あうう。


 凛:そろそろ時間だぞ・・・取り込み中か?


 アオイ:こちらは飲み女子メンバーの凛・藺棹緒いざおさん。鬼神族で魔界宇宙第2位の製薬会社『藺棹緒製薬グループ』の社長さんです。


 シエル:あ〜、うん、大丈夫。行こうか。


 1時間後 ジャスティアス 歓楽街


 エリカ:あ、来た来た。おーい!


 アオイ:彼女もまた飲み女子メンバーでエリカ・カズクラフトさん。ダークエルフ族で魔界宇宙金融界の4人の支配者4大メガバンクの1人『黒耀銀行こくようぎんこう』の頭取さん。


 ディアナ:この先のお店がそうよ♪


 アオイ:彼女も飲み女子メンバーでディアナ・A・グロリアさん。ソロモン72柱の大悪魔火の使い手アイム族。魔界宇宙最大の家電量販店『スケイルベストグループ』の社長さんです。


 エリカ:この国の刑事さん達が大きな手柄を立てた時や出世した時にしか来ないって有名なお店なの♪そのお店の名前は・・・


 料亭『成就庵じょうじゅあん


 シエル:料亭なの?


 ディアナ:この国のみならずお酒の通は必ずここに来るの。


 シエル:へぇ〜。


 女将:いらっしゃいませ。


 ディアナ:予約していたディアナ・A・グロリアです。


 女将:お待ち申し上げておりました。さ、こちらのお座敷へどうぞ♪


 シエル:あれ?メニューが無い。


 ディアナ:ここはお客さんと会話してそのお酒に合った料理を出すの。


 シエル:へぇ〜、面白い♪


 女将:皆さんはどういったお酒をお望みですか?


 シエル:そうねぇ・・・私達色んな国の地酒を飲んでるんでこの国の1番美味しい地酒かな♪


 ディアナ:そうね、魔界宇宙全土で知られてるよりその国の地酒が良いわね♪


 凛:私は日本酒が好みだ。


 エリカ:その国のお酒を知るにはその国の地酒を知れってね♪


 シエル:誰の格言よ♪


 女将:畏まりました。お酒とお料理をご用意させていただきますね♪


 ディアナ:気付いた?


 シエル:何に?


 ディアナ:あの女将さん元刑事さんなんだよ。


 凛:そうなのか?


 エリカ:人は見かけによらないものねぇ〜。


 ディアナ:現役時代に取り調べや事情聴取で会話の内容を聞いただけでその人の好みを当てられるんだって♪


 女将:お待たせしました。先ずはそちらのお客様。


 シエル:私?


 女将:お客様はもしや蜂蜜系のお酒や果実酒がお好きではありませんか?


 シエル:凄い!当たってる♪


 女将:そんなお客様はこちら・・・


蜂命酒ほうめいしゅ』『小麦鯛こむぎだいの蒸し焼き』


 シエル:お?こっちの肴何かパンの匂いがする♡


 女将:蜂命酒は蜂蜜をじっくり熟成、発酵したものとなっており、小麦鯛は蒸し焼きにするとその身がパンに似ていることから蜂命酒との相性が良いのです♪


 シエル:へぇ〜♪


 女将:次にそちらのお客様。


 ディアナ:お!今度は私だね♪


 女将:お客様はワインがお好みでは?


 ディアナ:あったり〜♪


 女将:そんなお客様にはこちら・・・


『プリズンボルドー』『堅牢海老けんろうえびのホイル焼き』


 女将:プリズンボルドーは刑務所跡地に栽培された事から名付けられておりまして。ワインの葡萄もナイトベリーという暗所で深い味わいの出る品種だったため刑務所跡地が適所だったんです。堅牢海老は深海に生息する海老で通常の海老より身が締まってて美味しいのですよ♪


 ディアナ:へぇ〜♪


 女将:そしてそちらのお客様。


 凛:ふむ、次は私だな。


 女将:お客様は日本酒がお好きですね?


 凛:うむ。


 女将:そんなお客様にはこちら・・・


金色酒こんじきしゅ』『銀聖河豚ぎんせいふぐの刺身』


 凛:ほぉ。


 女将:金色酒は天聖米てんせいまいというこの国で1番天界に近い標高の山にて採れたお米で作られたお酒で、発酵させると金色に輝くことからそう名付けられております。銀聖河豚は海洋深層水でしか生息出来ない希少な河豚です。


 凛:面白い組み合わせだ♪


 女将:最後はそちらのお客様


 エリカ:お!


 女将:お客様はカクテルがお好きではありませんか?


 エリカ:正解♪


 女将:そんなお客様にはこちら・・・


『パープルクライシス』『平次蟹のカニグラタン』


 女将:パープルクライシスの淡い紫色はプリズンボルドーにも使われているナイトベリーを使用しております。平次蟹はこの国固有の蟹でその身で作ったグラタンはカクテルとの相性がとても良いのです。


 エリカ:へぇ、それは楽しみ♪


 女将:以上にございます。ごゆっくりどうぞ♪


 席を外す女将


 シエル:それじゃ、皆んな今日もお疲れ様でした。かんぱ〜い♪


 3人:かんぱ〜い♪



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