第363話博徒とバーテンダーと清姫と
アオイ:シーラント諸島連合国にカジノ都市ができたようです。今回の主人公もカジノ都市の市長となる方です。おや?リンネ島で見かけた見覚えのある方が・・・
シーラント諸島連合国入国2週間前 賭博超大国ギャンブレット帝国 皇城
エドワード:ここに賭博超大国魔王エドワード・C・ギャンブレットの名の下に貴殿をS級賭博師の資格を授ける!
アオイ:この方は賭博超大国魔王エドワード・C・ギャンブレット皇帝陛下。魔界宇宙ではギャンブラーというのは国家資格なのです。
魔瘴族の女性:有り難き幸せにございます皇帝陛下。
エドワード:さ・て・と、堅苦しいのはここまで。お前はS級賭博師になったわけだが、カジノでも建てるのか?名は・・・
柊:はい。カジノとしては未開の地シーラント諸島連合国にしようかと。
エドワード:ほぉ、あえて未開の国を選ぶのかい。やるねぇ♪となれば、カジノ建設予定地は『ルーレック島』か。
柊:シーラント諸島連合国大統領府より許可をいただき、3週間前から着工し2週間後には巨大カジノ都市が完成するのでそれに合わせて出国しようかと。
エドワード:そうか。ま、気を付けてな♪
柊:はい♪
そして現在 シーラント諸島連合国首都トワイライト島北西部 ルーレック島
カジノ支配人:お〜!流石は魔界宇宙第3位の塗料メーカーのカラーリーフグループ!良い色合いですなぁ♪
光:ありがとうございます♪
アオイ:この方は魔界宇宙第3位の塗料メーカー『カラーリーフグループ』の社長、
柊:我が故郷に引けを取らないカジノ都市だ♪
カジノ支配人:これは、黐木新市長!
柊:今夜は愉しませてもらうぞ♪
カジノ支配人:黐木新市長がでございますか?そうなるとS級賭博師の黐木新市長が総取りしてしまうではないですか〜♪
柊:なに、オープニングセレモニーの余興だ♪
魔界時間17:00 中央カジノ ブルースフィア内BAR『ナイトメアハーツ』
悪魔族の女性:ようやく念願のBARをオープンする事が出来たわ♪
アオイ:この方は酒造超大国ビンテージ王国出身の悪魔族で愛夢・シャルロットさん。長年の夢だったBARの経営をする事になったようですよ♪
愛夢:さ!もうすぐお客さん来るわね。あ、いらっしゃいませ〜♪
シエル:マスター、何か強めのお願い。
アオイ:この方はシエル・
愛夢:はい、『ドラゴンクライシス』です。ドラゴン泣くほど強いというところからついたお酒です・・・どうかなさったんですか?
シエル:うぅ、リタちゃんに『飲み過ぎはめっ!だよ』って言われて1番上モノのお酒取り上げられたのよ。
愛夢:あらら、それは大変でしたね。
光:こんばんは、席空いてるかしら?
愛夢:ええ、空いてますよ♪
光:いい感じになったわね。
愛夢:お陰様で、ありがとうございました。
光:どういたしまして♪
柊:流石は酒造超大国のバーテンダー。酒の目利きもカクテルの味も大したものだ♪バーテンダーランクは・・・AAAっといったところか。
愛夢:S級ソムリエの資格も持ってますよ♪
光:2人とも外国の方だったんですねぇ。
愛夢:この国はカクテル文化が発達してるって聞いたのですが。
光:そうね、この国ではどちらかというとカクテル系が多いわ。ワインや発泡酒はあまり進んで飲もうとはしないわね。
柊:大勢でワイワイやるより落ち着いた雰囲気で飲むのが主流とも聞く。だから居酒屋とかいった飲み屋よりBARの方がこの国では人気が高い。
愛夢:静かな夜の海から聞こえる波の音もカクテルをより引き立てる。それが気に入って決めたんですよ♪
柊:波の音もまた肴・・か。
光:この色合いは・・・シャインパールって果物使ってるでしょ。
愛夢:凄い!よくわかりましたね♪
光:これでも色の専門家だからね。シャインパールの実は淡い青色なんだけど、こうしてカクテルとかジューサーでシェイクすると透明な水色に変化するのよ♪
柊:へぇ〜。
光:あ、話変わるけど、柊さん。貴女あの時いちゃもんつけてた龍神族のヤクザ相手にイカサマ使ったでしょ?
柊:あんなところからよくわかったね。
光:私の前で色に関するイカサマは通用しないわよ♪
柊:ギャンブルは楽しんでナンボのものだからね、他のお客さん相手にイカサマで迷惑をかける連中には真っ当な博打で挑む価値なんてないさ♪
光:いいの?アレ、幻龍会って天界宇宙でヤバい組織の連中でしょ?
柊:幻龍会だろうが、フィフスドラグネアだろうが、一般人に迷惑かけたらキッチリお仕置きする。私なりの『やり方』でね♪
光:さ・て・と。そろそろ戻らないと明日の仕事に障るわね。
柊:こっちも明日はウチの皇帝陛下とこの国の双子の大統領が視察しに来るし準備しとくか。
光:じゃ、マスター。お代はここに置いとくわね♪
柊:美味しかったよ♪
愛夢:ありがとうございました、またのお越しをお待ちしておりますね♪
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