第355話木染博士の休日

 アオイ:クリスタルレイク巨大遺跡の研究をする王立研究所。魔導工学部門最高責任者の木染維月こそめいつき博士はシーラント諸島連合国へひと時の休息兼ねて親友に会いに行くようです。


 魔界時間11:35 首都トワイライト島 次元国際空港


 維月:ん〜!南国の楽園って感じで良いなぁ♪さ・て・と、シーラント国立総合病院は・・っと。


 トランスゲートの操作パネルの前に立つ維月


 ガイダンス:行き先を入力してください。


 維月:シーラント国立総合病院っと。


 ガイダンス:まもなく転送開始します。青い円内にお立ちください。


 シーラント国立総合病院


 維月:(何百年ぶりだろう。クレアに会うのは♪・・・ん?あれ、女王陛下?)


 杏:おかぜなおってよかったです♪


 リタ:うん!みんなありがと♪


 小雪:これでまたみんなであそべるべ・・・う?


 アリス:どうしたの?


 杏:ねえしゃまのせなかあかちゃんがくっついてるです♪


 雛:ホンマやわぁ♪


 アリス:え⁉︎


 雛:ピタッタリとくっついとりましゅえ〜。


 アリス:と、取ってくれる?


 背中の赤ちゃんを引っ張るちびっ子達


 ちびっ子達:う〜んしょ!う〜んしょ!


 スポン!


 雛:とれましゅたえ〜♪


 小雪:あかちゃんだべなぁ♪


 リタ:だれのこ〜?


 杏:あかちゃんか〜い〜です♡


 赤ちゃん:ばぶぅ〜♪


 赤ちゃんを抱き上げるアリス


 アリス:見たところ死神族の女の子みたいだけど。


 赤ちゃん:ばんぶぅ♡


 ヴィオラ:陛下、同性によくモテるとは思いましたが・・・とうとう。


 アオイ:この方はバンパイア族の魔王秘書のヴィオラ・クローズさんです。


 アリス:ち、違うよ!私の子じゃないって!


 アメリア:アリス、正直に言った方がいいぞ?


 アオイ:この方は魔王第2秘書のアメリア・ブレットさん。堕天使で天界宇宙中央政府特務隊『シャドーエンジェル』の元エージェントです。


 シキ:一夫多妻制も良いですが、私達の相談も無しに正妻を決めて子を授かるのはあまり賢明なご判断とは言えませんよ?


 アオイ:こちらは天界宇宙最強の古代兵器ヴァルキリー。その中でも最強の機体シングルナンバーズの『タイプ0』女王様の従者です。


 全員の目が笑ってない


 アリス:だから違うって!


 杏:う?このこのおようふくにおなまえかいてあるです。


 アリス:え?あ、ホントだ。え〜っと『ミク・オオマカ』だって。住所コードも貼ってある。


 シキ:迷子になった時の為のものでしょうね。スキャンしてみましょう。・・・ゾンバルト帝国首都デスライア3番街2番地1ですね。


 アリス:ほら〜!だから違うって言ってるじゃん‼︎


 維月:(女王陛下も大変だなぁ、色んな意味で)


 院内受付


 維月:すみません。


 受付:どうさました?診察ですか?


 維月:いえ、ここでクレア・イーグレットがこの病院の院長をしてるって本人から聞いているのですが。


 受付お名前をお伺いしても?


 維月:シルフィード王国王立研究所魔導工学部門最高責任者、木染維月です。


 受付:木染様ですね?少々お待ちください。・・・・・・・・はい・・・・・そうです・・・・・承知しました。


 維月:(国立総合病院ってだけあって結構大きい病院だなぁ・・・ん?)


 スケルトン族の男性:だから悪かったって!


 死神族の女性:組合の慰安旅行の余興か何か知らないけど、バンジーで落ちるなんて馬鹿じゃないの‼︎


 スケルトン族の男性:いやぁ〜ハハハ♪核にヒビ入った時は流石のアンデットの俺も駄目かと思ったよ♪


 死神族の女性:こんの!お馬鹿!


 平手打ちの音が鳴り響く


 維月:うわぁ。


 受付:お待たせしました木染様、確認が取れました。院長が是非お会いになりたいそうで。あちらの室内用トランスゲートでこの専用コードを入力してください。


 維月:は〜い♪


 院長室


 クレア:維月!


 アオイ:この方はシーラント国立総合病院院長のクレア・イーグレットさん。種族はマーメイドで維月さんの高校時代の親友です。


 維月:クレア!元気だった?


 クレア:まぁね♪それよりどうしたの?会いに来てくれるのは嬉しいけど。


 維月:ソフィア・クルーガー科学大臣を迎えにきたの。『この国の科学大臣と会談があるからそれまで南国リゾートを満喫してきな♪』っていうから真っ先に会いに来ちゃった♪


 クレア:そうだったんだ。どう?今夜辺り夕飯。美味しいお店知ってんだ♪


 維月:行く〜♪


 魔界時間17:00 シーサイドレストラン『クリアビーチ』


 クレア:そういえばこの前誕生日だったでしょ?誕生日おめでとう維月♪


 維月:ありがと〜♪


 クレア:維月は良い人いないの?


 維月:い、いきなり何言い出すのよ!


 クレア:だって維月もいい歳じゃない。


 維月:まだ190だよ、早いってそういうの。


 クレア:ま、それもそうね♪


 維月:もぉ〜・・・フフッ♪


 クレア:フフフ♪


 レストラン前


 維月:美味しかったぁ!今日はありがとね♪


 クレア:こっちこそ会いに来てくれて嬉しかったわ♪


 維月:じゃ、またね。


 クレア:うん。またね♪


















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