第343話輪廻の神殿

 アオイ:リンネ島調査も遂に完結。クロノゴンの眷属カマルの案内で一行は祭壇のある輪廻の神殿に辿り着くのでした。


 魔界時間 19:00 刻渡りの森最奥 『輪廻の神殿』


 圭:これが・・・リンネ島の古代遺跡輪廻の神殿か。


 アオイ:この方が主人公の治める国、シルフィード王国王立科学研究所時空工学部門最高責任者の磨墨圭ますみけい博士。シルフィード女王直々にリンネ島調査の全権を任されました。


 アリス:お待たせ!


 アオイ:この方がこの物語の主人公なのに最近めっきり影が薄くなりがちの女王様のアリス・シルフィードさん。


 杏:ねえしゃま!


 アオイ:この子がアリスさんの妹の杏姫。30歳(人界年齢換算3歳)のプリチーガールです♡


 カマル:この方が杏姫のお姉様ですか。


 アリス:うお!喋った⁉︎


 カマル:はじめまして、クロノゴン様が眷属カマルです。


 リタの頭から降りるカマル


 カマル:ここの司祭様に報告してきます。


 リタ:リタもいく〜。


 小雪:オラも〜。


 杏:あんずもいくです。


 カマル:では一緒に行きましょう♪


 神殿内


 エルフ族の司祭:この気配・・・カマル殿ですね。


 カマル:蒼月殿!


 蒼月:来ましたか・・・・おや?その子達は?


 杏:あんずといいます!


 小雪:オラはこゆきだべ!


 リタ:リタ・・・・ヌルマユ。


 蒼月:フフッ、元気なご挨拶ありがとうございます♪私はガプトラス教皇様よりこの神殿を預かっています蒼月といいます。


 カマル:この子と外におられる方々はクロノゴン様に導かれし者達です。


 蒼月:では刻の祭壇に用があるのですね?


 カマル:はい!今夜の降魔日食での『儀式』に深く関わる方が1人おります。旧クラウント王国の跡地に建国したアリス・シルフィードというお方です。


 蒼月:彼の地に所縁ゆかりのある方でしたか。


 カマル:クリスタルレイクに眠る巨大遺跡の謎を解き明かすべくこの遺跡の儀式を無事に終えるようお手伝いしに来たとも申しております。


 蒼月:わかりました。では外の方々もここにお通ししてください。


 神官:畏まりました。


 神殿広間に集まるアリス一行


 蒼月:お待たせ致しました。私がこの神殿を預かる蒼月と申します。


 ミリア:あれ?蒼陽と紅月がごっちゃになってる?


 アオイ:この方は3人の準主役の1人、アクガリタル国の魔王でミリア・アクガリタル内閣総理大臣です。同時に巨獣保護チーム『ビーストガーディアンズ』のメンバーでもあります。


 蒼月:この名前は降魔日食を表しており、太古の昔よりこの神殿の司祭に就く時は蒼月の名を賜るのが習わしなのです。


 圭:それで蒼月か、しかもエルフ族。確か6大魔王の一角ヨハネ・ガプトラス教皇の治める宗教超大国ガプトラス教国では、神職の多くがエルフ族を占めてると聞く。


 蒼月:さて、間もなく降魔日食が近づき、刻の巨獣クロノゴン様がご降臨なされます。


 オリビア:伝説のドラゴン種の巨獣クロノゴンか。


 アオイ:この方がビーストガーディアンズのリーダーで巨獣専門医のオリビア・火乃酉さん。種族はダークエルフです。


 リネフィ:私も初めてみるわ♪


 アオイ:こちらはオリビアさんの相棒でサブリーダーのハイエルフ族のリネフィ・ローランさん。生物学者です。


 蒼月:ではこちらへ。


 輪廻の神殿最上階 刻の祭壇


 蒼月:丁度これから始まるようですね。


 紅き月の紅月こうげつと蒼き太陽の蒼陽そうようが重なり降魔日食となる


 晃斗:あれは!


 空一面に現れるクロノゴンの顔


 ウグイス:相変わらずデカイな。


 ハル:私達は2度目ですが、改めて見ると大きいですね。


 アオイ:この2人は天界宇宙最強の古代兵器ヴァルキリータイプ01のハルさんとタイプ03のウグイスさん。どちらも杏姫の従者です。


 クロノゴン:グオーーーン!


 ハル:えっと『ここまでのご足労痛み入ります。そして、案内ご苦労でしたカマル』だそうです。


 蒼月:貴女はクロノゴン様の言う事が分かるのですか⁉︎


 ウグイス:どうもウチ等巨獣の脳波と相性がいいみたいでな。正確に翻訳出来るのはコイツだけなんだ。


 クロノゴン:グオーン。


 ハル:『さて司祭殿、あまり時間がありません。例年なら形式だけで良いのですが、今年はそうもいきません。早速始めましょうか』だそうです。


 蒼月:は、はい!


 蒼月を中心に4人の神官が4方に位置付き儀式が始まる


 鬼鉄:これが『刻寄せの儀』


 アオイ:彼は2章後に魔界宇宙3大学府の1つワイバニア芸術文化大学の附属高校に転入予定の神野鬼鉄かみのきてつ君。鬼族と雪女族のハーフです。


 祭壇を囲む12本の柱の内9本が光る


 圭:やはり、ここ、シーラント諸島連合国と公安超大国ポリスティア合衆国それに甘味超大国スイートフル王国の3カ国にある旧クラウント王国の国土を解放しないと駄目か。


 同時刻 シルフィード王国 王国百景クリスタルレイク


 調査員A:み、湖が・・・光ってる⁉︎


 煙管を咥えるソフィア


 ソフィア:ふむ、どうやらシーラントで無事に刻寄せの儀が行われたようだねぇ♪


 アオイ:この方はシルフィード王国科学大臣のソフィア・クルーガーさん。『学界の魔女』の通り名を持つ天才科学者です。


 ソフィア:さあ、忙しくなるよ!


 再び刻の祭壇


 クロノゴン:グオーーーン。


 ハル:『遺跡を復活させるには不十分ですが、儀式は成功です。あとは3カ国の国土を解放すれば問題ありません』だそうです。


 圭:儀式自体は成功か。


 圭のデバイスにソフィアからかかってくる


 ソフィア:・・・えるか?・・・聞こえるか?


 圭:クルーガー大臣閣下!


 ソフィア:やっと繋がったか。どうだい、儀式の方は?


 圭:クロノゴンが言うには儀式自体は成功だそうです。あとは・・・


 ソフィア:残り3カ国にある旧クラウント王国の国土を解放すれば完璧だな?


 圭:はい。


 ソフィア:ご苦労だった。早速で申し訳ないが、直ぐに帰国しれくれ。儀式が成功し、遺跡が正常に機能したのであれば忙しくなる。


 圭:わかりました、直ぐに帰国します。蒼月司祭、ご協力感謝致します。


 蒼月:いえ、私も間接的とはいえ。クロノゴン様のお言葉が聞けて満足です♪


 圭:では陛下、国土争奪戦争。御武運をお祈り申し上げております!


 アリス:うん!そっちも頑張ってね♪


 圭:ハッ!


 アリス:あの双子の魔王が相手かぁ。声からして結構歌上手そうだなぁ、オープニングのライブバトル勝てるかなぁ。


 杏:ねえしゃまふぁいとです!


 小雪:オラたちもおうえんするべ♪


 リタ:リタ、アリスおねえちゃんのおうたすきだよ♡


 アリス:3人ともありがよね♪さ、ホテルへ戻ろっか。







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