第338話頭取と店長
アオイ:餌場襲撃事件を解決しリンネ島に戻った杏ちゃん達。シュガール島の清掃活動を終えたハイネさん達も乗せてたのですが、ここで思わぬ再会を果たす人がいるようですね。
魔界時間 17:00 リンネ島調査本部 港区ホテルロビー
オリビア:お疲れ様。早速情報交換を・・・って、その2人は?
アオイ:この方は巨獣保護チーム『ビーストガーディアンズ』のリーダーで巨獣専門医のオリビア・火乃酉さん。今回のリンネ島合同調査にクロノゴンとアラシノオトシゴ絡みで参加しています。
圭:ご苦労だったな。
アオイ:こちらが主人公のシルフィード王国魔王アリス・シルフィード女王様直々にリンネ島調査の全権を任された王国科学省クリスタルレイク巨大遺跡研究時空工学部門最高責任者の
エリカ:あれ?ハイネさん?
アオイ:こちらはビーストガーディアンズのメンバーで魔法担当のエリカ・カズクラフトさん。本職は魔界宇宙4大メガバンクの一角『
ミランダ:エリカの知り合いか?
エリカ:えっと・・・・彼女がリサイクルショップを始める際に融資した・・・
ハイネ:堕天して魔界に身一つで来た時に、右も左もわからない私に手を差し伸べてくれた・・・
エリカ:ウチの顧客よ。
ハイネ:恩人です。
ミランダ:ハイネ、お前凄いのと知り合いだったんだな。
ハイネ:え?銀行の頭取さんでしょ?まぁ、この若さで頭取っていうのも凄いでしょうけど。
ミランダ:お前まさか4大メガバンクを知らないのか。
ハイネ:へ?
ミランダ:魔界経済の事ロクに知りもしないでそれでよく店始めようって思ったな。
ハイネ:そんな凄い人なんですか?結構親しみ易いアットホームな頭取さんとは思いますが。
ミランダ:お前なぁ、4大メガバンクは魔界宇宙金融界を支配する4大銀行の事だぞ。
ハイネ:えーーー‼︎
アオイ:因みに4大メガバンクは獣王界の『
ハイネ:そんな大銀行の頭取がこんなトコでこんな事してて大丈夫なんですか?
エリカ:え〜まぁ、成り行きというかなんというか。
ミシェル:まったく!こんなに服汚して!さっ、お風呂入るっスよ。
ちびっ子3人:やっ!
ミシェル:また見事にハモって。そんな事いう子達はオヤツ抜きっス!
ちびっ子3人:もっとやっ!
ミシェル:じゃあお風呂行くっス。
ちびっ子3人:は〜い。
ミランダ:そしてあっちで保母さんみたいな事してるのが魔界宇宙第2位の警備保障会社『レイブンセキュリティ社』のミシェル・ウスバッタ社長だ。
ハイネ:大丈夫なんですか?この魔界宇宙経済は。
ミランダ:基本大銀行の頭取や大会社の社長は働き過ぎってくらいなかなか休み取ろうとしないのばかりだからな。下から強制的に有給とらせないとロクに休みはしない連中だ。
ハイネ:おおぅ。
圭:あ〜、そろそろ話を進めていいか?
全員:あ。
圭:エリカさん。調査資金についてはどうですか?
エリカ:こっちは問題ないわ、他の3人も調査費は負担してくれるって。地下にカオスエネルギーが充満してるって説明したらカオス処理費用も一緒に負担してくれるとも言ってたわ♪
圭:次にミシェルさん・・・は姫様達をお風呂に連れて行ってるか。彼女の方は後で聞くとして。ハル、クロノゴンは降魔日食の正しい周期が来るまで蒼月の動きを止めてくれると言ったのだな?
ハル:はい。ただ長い時間は止められないようで、その後は動きを遅らせる事しか出来ないと言っておりました。
圭:正しい周期に合わせられるのであれば問題ない。アラシノオトシゴの方は?
ハル:『休眠期に入るまで暇じゃけぇ、眷属達の稽古をつけとるわい。何かあったら直ぐに飛んでくるから呼んでつかぁさい』だそうです。
圭:わかった、それではいよいよ遺跡調査の準備にかかる。それまで皆んなしっかり休養をとっておいてくれ。
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