第314話冥王ハデスと3人の迷子

 アオイ:今回の国土争奪戦争のゲストとして入国した14天界王のスサノオ様とハデス様。肝心の接待のホストであるもぐもぐガールズが迷子になります。そこにいたのがハデス様だったのですが、果たしてどうなるのでしょうか?


 魔界時間9:30 トワイライト島次元国際空港 到着ロビー


 璃姫:困ったね。フレイラだけじゃなくてホストの子達も迷子とは。


 ロバート:フレイラ様は子供なのですか?


 璃姫:・・・・・良い歳こいた神様だよ。


 アンナ:ま、まぁ。そういう神様もいますよ。


 ロバート:アンナ、あまりフォローになってないよ。


 同時刻 空港内ファミレス


 フレイラ:ここは?


 杏:ファミレスです!あさごはんまだだったです!


 小雪:おなかすいたべ。


 リタ:ごはん。


 フレイラ:ふむ。私も朝食がまだだった。しかし、金は持ってないぞ?


 小雪:リタちゃんがいるべ♪


 フレイラ:その人の子か?


 杏:あい!リタちゃんがいればタダってミシェルしゃんがいってたです!


 フレイラ:ほお。人の子の心の清らかさの度合いで受けられる待遇が変わると聞いてたが、実際に目の当たりにすると魔界のそのシステム。じつに興味深い♪


 ウエイトレス:ご注文はお決まりですか?


 杏:あんずは『おこさまちょうしょくセット』です!


 小雪:オラも!


 リタ:リタもそれがいい♪


 フレイラ:ふむ、では私も・・・


 ウエイトレス:お客様。誠に申し訳ございませんが、そのメニューはお子様限定メニューなので・・・


 フレイラ:そうか。それは残念。ではこの和朝食セットを頼む。


 ウエイトレス:お会計はそちらの良心ランクSSSの人間のお客様がおりますのでお連れ様も無料とさせていただきます♪


 フレイラ:ここは同じレストランでも私の知るレストランと違って気楽に楽しめる♪


 杏:こういうところでおしょくじしたことないですか?


 フレイラ:うむ。いつもご機嫌伺いの腰巾着とばかりで正直息が詰まる。


 リタ:きょうはリタたちがいっぱいおしえてあげる♪


 小雪:こういうのを『おおぶねにのったつもりでいてけろ』っていうんだべな♪


 フレイラ:宜しく頼むぞ♪


 1時間後 空港トランスゲート前


 フレイラ:これは?


 杏:これでいろんなトコにいけるんです!


 フレイラ:ほほお。


 小雪:どこいくだか?


 ミシェル:ちょーーーっと待ったーー!


 小雪:あ。ミシェルおねえちゃんだべ♪


 ミシェル:まったく、君達はマイペースというかなんというか。


 璃姫:こんなトコにいたのかフレイラ。


 フレイラ:璃姫か。この子達は頼もしいな。私の知らない事を色々教えてくれるぞ♪


 璃姫:この先は私も同行するよ♪


 小雪:このおねえちゃんはだれだべか?


 リタ:リタしってる。このおねえちゃんのことを『イケメンじょし』っていうんだよ〜♪


 小雪:リタちゃんはものしりだべ〜♪


 杏:いちばんものしりです♪


 リタ:えっへへ〜♡


 アンナ:何処で覚えてくるんだか。


 ミシェル:私、諸悪の根源を知ってるっス。


 その頃・・・


 マリアンヌ:ヘックション!


 メイド:風邪ですか?


 マリアンヌ:どうせあの保母さん社長が私の噂でもしてるんでしょ。


 アオイ:この方が諸悪の根源・・・じゃなかったリタちゃんに余計な事吹き込んでるマリアンヌ・ベルゼブブ公爵様です。


 再び空港トランスゲート前


 璃姫:じゃあ3人をお借りするよ♪


 フレイラ:リタ。


 リタ:ふえ?


 フレイラ:師匠と呼ばせてくれ!


 璃姫:いきなり何言い出すんだ。


 フレイラ:リタの豊富な知識は世間知らずの私には偉大すぎる!故に師匠と呼ばせてくれ!


 リタ:いいよ♪


 フレイラ:おお!


 璃姫:え・・・っと。取り敢えず行こうか。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る