第315話小さな師匠と大きな弟子

 アオイ:突然リタちゃんに弟子入りしたフレイラ様。世間知らずのフレイラ様には物知りなリタちゃんが眩しく見えたのでしょうか?


 魔界時間11:00 トワイライト島 クリアビーチ


 フレイラ:師匠、皆あのような格好で何をしているのですか?


 リタ:んっとね、あれはね。かいすいよくしてるんだよ♪


 フレイラ:海水浴。メイド達から聞いてはいたが、成る程。これが海水浴。


 リタ:およいだり、おはだやいたり、びーちばれーやたったりするの♪


 フレイラ:肌を・・・焼く⁉︎


 璃姫:多分君の想像するのとは違うとおもうよ。アレは人間の影響かな?


 ミシェル:そうっス。一時期人間の間で小麦色の肌が健康的で魅力的なイメージが定着して。それ以降ああやってサンオイルを塗って焼くんっスよ。


 フレイラ:ふむ、焼くといっても鉄板焼きのような感じではないのだな。


 小雪:それはそれでこわいべ。


 ミシェル:ちょっとジュース買ってくるっス。皆んな何が良いっスか?


 小雪:オラはむぎちゃ♪


 杏:あんずはパインジュース♪


 リタ:リタはいちごみるく♡


 フレイラ:ふむ。では私も苺ミルクとやらをもらおう。


 ミシェル:アンタはいい歳こいた大人なんだから自分で買いに行くっス。


 璃姫:無理だよ。彼女、一度も自分で買いに行かせてもらった事はないんだ。


 リタ:じゃあこれもしゅぎょうです!いっしょにかいにいきましょう♪


 フレイラ:はい!師匠!


 売店前


 リタ:じどうはんばいきもあるけど、おみせのひとからかいましょう♪


 フレイラ:はい!


 店員?:いらっしゃいませ〜♪


 杏:マリアンヌおねえちゃん♪


 マリアンヌ:うお!いきなりバレた! っと、これはこれはハデス様♪


 リタ:マリアンヌおねえちゃん・・・おかねないの?


 マリアンヌ:ただのサプライズだよ。何でそうなるかなぁ。


 フレイラ:で、師匠。どうやって購入するので?


 マリアンヌ:し、師匠⁉︎


 小雪:フレイラおねえちゃんはリタちゃんのでしだべ♪


 リタ:まずは、おみせのひとにほしいものいって。しょうひんがきたらおかねをだすの。


 フレイラ:ほお。


 リタ:でもね。もってるおかねよりたかいのはダメなの。


 フレイラ:確かに。払えぬものを頼んだらいかんな。


 リタ:はらえなものをたのんでたべたり、のんだりしておかねはらわないのを『むせんいんしょく』っていうんだよ。


 小雪:ホントにリタちゃんはものしりだべ〜♪


 リタ:きょうはリタがいるから、つぎひとりのときはそのおかねをはらうんだよ〜。


 フレイラ:承知。


 チャラい天使A:お!お嬢ちゃん可愛いね〜。オレちゃんと遊ばな〜い?


 チャラい天使B:ギャハハ!お前ロリコンかよ☆


 リタ:・・・・いや!


 チャラい天使A:人間のガキが生意気な事言ってんじゃないっての♪


 リタ:ヒッ!


 フレイラ:師匠?


 小雪:リタちゃんてんしにいじわるされてこわいおもいしたんだべ!


 チャラい天使Aの腕を掴むフレイラ


 チャラい天使A:い、イデデ!何しやがる!


 フレイラ:その薄汚い手を離せ!貴様如きが師匠に気安く触るなど言語道断だ、この天族の面汚しが‼︎


 サングラスを取るフレイラ


 チャラい天使A:ハ、ハハハハデス様‼︎


 チャラいB:お、お許しをーーーー!


 フレイラ:我が尊き師、リタ様に恐怖を与えたその罪。許されざるものと覚悟せよ。


 チャラい天使達:ヒィーーー!


 駆けつけた警官に連行されるチャラい天使達


 フレイラ:大丈夫ですか?師匠。


 リタ:・・・うん 、だいじょうぶ。あんずちゃんとこゆきちゃん。マリアンヌおねえちゃんやフレイラおねえちゃんがいたからへいきだよ。


 フレイラ:師匠。あんな怖い目にあいながらもなんとお強い!


 小雪:ジュースかったからはやくみんなのトコいくべ!


 リタ:うん。いこ♪








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る