第311話深海からのSOS
アオイ:両親と再会したリタちゃん。シルフィード王国VSシーラント諸島連合国の国土争奪戦争が終わるまでの間ミシェルさんの別荘に滞在する事に。その頃遥か深い深海でも緊急事態が発生しているようです。それはお話の後半で・・・
魔界時間18:00 ウスバッタ家別荘 プライベートアイランド ビーチ
小雪:おしろできたべ!
リタ:おみずながすよ〜♪
小雪:オッケーだべ〜!
杏:お〜!かわができたです!
アンナ:皆んな〜!バーベキューするわよ〜♪
3人:あい!
アンナ:その前に手を洗ってきなさい。
ミシェル:こっちっスよ〜♪
3人:あ〜い♪
ミシェル:助かるっス。パパさん、ママさん♪
ロバート:いいえ。助けてもらったのはこっちの方ですから♪
アンナ:そうですよ。お手伝いさせてください♪
ミシェル:ありがとうっス。
モニターに映るアリス
アリス:ミシェルさん!リタちゃんの両親が見付かったってホント?
ミシェル:本当っス♪ほら。
アリス:良かった〜♪
ロバート:ミシェルさん。この方は?
ミシェル:杏ちゃんのお姉さんで、アリス・シルフィード女王。シルフィード王国の魔王っスよ♪
ロバート:え⁉︎
アンナ:それじゃあ杏ちゃんはお姫様⁉︎
ミシェル:ついでに言うと、小雪ちゃんも大統領令嬢っス。
ロバート:結構凄い子達なんですね。
アンナ:ウチはごく普通の家庭で釣り合うかしら。
ミシェル:魔界じゃ、身分がどうとか、種族がどうとかそういうの関係ないっス。人界じゃそうなんっスか?
ロバート:私達人間は洋の東西問わず、魔界はイコール悪と教会や寺院で教えられてきました。ですが実際はそうでなかった。
アンナ:人間は大昔から防衛本能で自分と違うものを容易に受け入れられません。こうして接しないとわからないのですから。
ロバート:わかり合うにはリタのような同じ年頃の子同士で接する必要があるのですから。
ミシェル:そうっスね。私、正直パパさんやママさん。そしてリタちゃんの様な家庭に憧れてるっス。
アンナ:え?
ミシェル:私はリタちゃんくらいの歳に父を事故で、母を病気で亡くしてるっス。
ロバート:ミシェルさん・・・
ミシェル:親戚もいないから施設に預けられ、中央政府軍務省の将校に育てられ会社を立ち上げるまで軍人だったっス。だから家族としての思い出はあまりないんっスよ。
ロバート:ミシェルさん。
アンナ:これからはご近所さんになるのですから、私達で良ければ本当の両親と思ってくださいね♪
ミシェル:パパさん・・・ママさん・・・ありがとうっス!
アリス:これは話に割って入るのは野暮だね♪
そっと通信を切るアリス
同時刻 ウスバッタ島近海 シンエン海域深海6500億m
フォートレストータス:グオーーーーーーー‼︎
フォートレストータスの一声で避難する深海魚達
アイランドクラブ:グコッ!グコココ?
アオイ:え?『おい!テイオウホエールの奴どうしたんだ?』ですって?
フォートレストータス:グオン、グオーーン!
アオイ:え?『わからぬ、兎に角儂等ではどうにもならん!』ですか?
アイランドクラブ:グコッ!グコココッ!グココココッ!
アオイ:ふむふむ『そうだ!アイツ等だ!アイツ等に助けを乞おう!』ですね。
フォートレストータス:グオン。グオーングオ。グオッ!グオーーン‼︎
アオイ:なになに?『ふむ。それがよかろう。誰ぞ!誰ぞおらぬか‼︎』ですか。
巨大な潜水艦型のマンタが現れる
フォートレストータス:グフォ。グオーン、グオッ。
アオイ:ええっと。『良いか。ここから南の島に我等を救った者達がおる。』
フォートレストータス:グオン、グオーーン!
アオイ:『至急この事を伝え、その者達に助けを乞うのだ!』ですね。
静かに頷き指定された進路へ向かうサブマリンマンタ
1時間後 ウスバッタ島別荘
ロバート:あの子達は?
ミシェル:ママさんとお風呂に入ってるっス♪
ロバート:ミシェルさん。
ミシェル:ん?
ロバート:この魔界で暮らすにあたって職に就きたいとおもってるのですが。
ミシェル:ウチは構わないんっスけど、ウチ警備保障会社っスからね〜。
ロバート:リタが2歳までサラリーマンをしておりましたが、ここに来る前までは1年間脱サラしてパン屋を営んでおりました。
ミシェル:それなら『コメッコベーカリー』って人間が経営してるパン屋があるから紹介してあげるっス♪
ロバート:ありがとうござ・・・
モニターに映るジュリア
ジュリア:ミシェルさん大変です!
ミシェル:どうしたんっスか?
ジュリア:我が国の環境観測所から緊急の報告があって、そちらに向かってサブマリンマンタが急速接近中との事です‼︎
ミシェル:ええ⁉︎
別荘大浴場露天風呂
アンナ:海の見えるお風呂っていいわね♡
小雪:お?なんかおっきいのがくるべ。
杏:どこですか?
リタ:ホントだ。ママ、あそこ。
海面から出てくるサブマリンマンタ
アンナ:な、何アレ⁉︎マンタ⁉︎
小雪:なんかいいたそうだべな。
杏:ハルしゃん。くるです!
杏の前に転移するハル
ハル:お呼びですか?姫様。
杏:あのこのいうことおしえるです。
ハル:承知しました。さあ、あなたの言いたい事を教えてください。
ハルの心に念を送るサブマリンマンタ
ハル:・・・分かりました。彼はこう言っております。『私はフォートレストータス様が眷属サブマリンマンタ。緊急を要する事態につき、ビーストガーディアンズにご足労願うものである』だそうです。
杏:う?むつかしくてわかんないです!
ハル:困った事が起きたので助けてくださいという事ですよ。
杏:わかったです!おたすけするです!
小雪:みんなよぶからじかんかかるべ。
リタ:まっててくれる?
サブマリンマンタ:・・・・・・・
ハル:はい。伝えます。『わかった。用意が出来たら呼んでくれ。ここで待つ』と言ってます。
小雪:ようし!ビーストガーディアンズしゅつどうだべ!
リタ:おー!
次回へ続く・・・
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