第310話親子の再会
アオイ:人界から魔界に転移したリタちゃん。両親が恋しいのに皆んなを心配させないように健気に明るく振る舞う。でも、今回はリタちゃんの両親と再会出来るようです。
魔界時間12:50シーラント諸島連合国 本島リーフラ島 メインストリート
ミシェル:お昼も食べたし、別荘戻ってお着替えしたら海行くっス♪
杏&小雪:うーみー♪
リタ:・・・・・・・・
ミシェル:(リタちゃん)
街頭で呼び掛けビラを配る人間の男女
人間の男性:この子を、この子を見ませんでしたか!
人間の女性:人間の女の子でリタ・ヌルマユと言います!この子は私達の娘なんです‼︎
人間の男性:どうか見かけたらご一報願います‼︎
慌てて駆け寄る警官
警官:ロバートさん!アンナさん!
ロバート:娘が見付かったのですか!
警官:ええ。魔界宇宙第2位の警備会社、レイブンセキュリティ社の社長で、ミシェル・ウスバッタさんが身元を預かってるとの情報が4界警より魔界宇宙各国に通達がありました!
アンナ:その方はどちらに?
警官:それが幸運な事に我が国に来てるそうです!しかも本人から入国時に大統領府へ『もしこの国にこの子の両親が探してたら私に連絡してほしいっス』と伝言していたようで。
ロバート:それは本当ですか!
警官:ええ。彼女は各国を巡って同じ様に各国の政府機関へ呼び掛けていたそうです!
ロバート:おお!神よ!
リタ:パパ!ママ!
ロバート&アンナ:リタ‼︎
小雪:リタちゃんのおっとうと、おっかあだべか?
ミシェル:そうっス。
警官:あちらの方がミシェルさんです。
ロバート:この度はうちの娘を良くしてくださってありがとうございました!
ミシェル:いえ。それで、リタちゃんはやっぱり帰るっスか?
小雪:リタちゃんかえっちゃうんだべか?
杏:・・・・かえるですか。
涙目になる2人
ミシェル:リタちゃんのお父さんとお母さんがこうして迎えに来てくれたんスから・・・ね?
2人:やーだー!
涙目でなだめるミシェル
ミシェル:そんなの・・・私だって嫌っス!・・・でも、元いた世界に帰らないと・・・ダメっスよ!
警官:あの、それなんですが。
ロバート:実はリタがあのワームホールに呑まれてから1ヶ月後、モスクワで大きな地震がありまして。その時同じワームホールに呑まれてここに来たのですが。
警官:彼等の話を基にイビルアイ国際天文台へ調査を依頼したところ、リタちゃんの呑まれた位置と全く同じ場所に現れたらしく・・・
ミシェル:それってつまりリタちゃんの達が向こうに帰れるのは1万年後って事っスか?
警官:ええ。当然魔界の影響で寿命が魔族と同じになるとはいえ、1万年も生き続けるのは不可能。せいぜい1000歳が人間の限界。
ミシェル:じゃあ永住しかないっスね。
リタ:リタ、ここにいていいの?パパとママと、ミシェルおねえちゃんとこゆきちゃんとあんずちゃんといっしょ?
ロバート:ああ!一緒だとも!
アンナ:お友達ともいつでも遊べるわよ♪
リタ:わーーーい♪
小雪:えがった!オラもうずっとバイバイだとおもってヒヤヒヤしたべ。
杏:いっしょです♪
ロバート:となると、今後の住まいだな。
アンナ:いつまでもハイビス大統領に甘えてばかりではご迷惑でしょうし。
ミシェル:ならウチのマンションに来ると良いっス。確かウチのフロアまだ空いてるっスから。
警官:ミシェルさんの家ってあの『ナイトメアヒルズ』ですよね?あそこって魔界宇宙の財界人でも一握りしか住めなっていうじゃないですか!
ミシェル:大丈夫っス!リタちゃんの良心ランクなら余裕で購入可能っス♪
ロバート:ほ、本当ですか⁉︎
警官:良心ランク・・・そうか!その手があった‼︎
ミシェル:それじゃあ暫く滞在して、国土争奪戦争が終わった頃に一旦帰って手続きをするっス。それまではウチの別荘に来ると良いっスよ♪
3人:いいっスよ♪
アンナ:あ、ありがとうございます!
ミシェル:よーし!それじゃ、皆んなで別荘に行くっスよ〜!
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