第303話コウテイペリカンからの依頼
アオイ:コウテイペリカンを救ったオリビアさんと晃斗さん。そんなコウテイペリカンから依頼を受ける事になるのです。
魔界時間11:35 ペリック島 コウテイペリカンの巣
杏:ペリカンさんもおうちにかえれたです♪
杏達をジッと見つめるコウテイペリカン
ウグイス:うおーー!アタシの頭にそんなデケェ声で語ってくるんじゃねぇー‼︎
ミランダ:何言ってるんだ?何も聞こえんぞ。
ソロモン王:私も聞こえんな。
ハル:私にも聞こえます。彼は何かを訴えかけています
オリビア:もしかしたら巨獣の脳波はヴァルキリーとシンクロし易いかもしれないわね。翻訳出来たりする?
ハル:どうやら私の方がウグイスよりシンクロ率は高いようです。通訳しましょうか?
杏:う?つうやく?
ハル:このペリカンさんとお話しが出来るという事ですよ姫様♪
杏:おはなしできるですか!おねがいするです!
ハル:姫様の仰せとあらば。さあ、コウテイペリカンさん。貴方の伝えたい事を言って下さい。
ハルをジッと見つめるコウテイペリカン
ハル:彼はこう言っております『其方等の吾輩を助けた手腕見事であった。そんな其方等に頼みがある』と。
オリビア:頼み?それは何?
再びハルをジッと見つめるコウテイペリカン
ハル:彼曰く『ここ5日前から吾輩含む6体の同胞達の様子がおかしいのだ』と。
晃斗:天界宇宙史上最悪のマッドサイエンティスト『ゲルマルク・
ハル:・・・はい、伝えます。
オリビア:彼は何て?
ハル:彼はこう言っております『吾輩の
晃斗:コレで奴の仕業というのは確実だな。
オリビア:シーラント諸島連合国に生息する6体の『ヌシ』コウテイペリカン、テンペラーコング、アイランドクラブ、フォートレストータス、エメラルドフェンリル、テイオウホエールね。
晃斗:その中で最優先で治療しないといけない1番危険奴は?
オリビア:フォートレストータス、通称『
晃斗:では次のターゲットはフォートレストータスだな。
ハル:・・・わかりました伝えます。
オリビア:彼は何て?
ハル:彼が言うには『そこなダークエルフの言う事は実に賢明な判断だ。彼奴の異常を取り除けば喜んで協力してくれるであろう。そうなればその後の対処が優位になる』と。
オリビア:特に注意が必要なのはアイランドクラブとの接触を避けないといけない事ね。
晃斗:アイランドクラブ。背中が島になってる超巨大なヤシガニだな。奴の背中のヤシの実は超高級スイーツの材料であるミルキーヤシの実がなっている・・・だったな。そのハサミはフォートレストータスの甲羅でさえもヒビを入れるくらい強力。しかも自分の縄張りに入る事を嫌うと聞く。
テイサツペリカンからコウテイペリカンに一報が入る
コウテイペリカン:グワッ⁉︎
ハル:どうしました?・・・・え?それは本当ですか⁉︎
オリビア:どうしたの?何か緊急事態?
ハル:はい。たった今入った彼の眷属からの報告によれば、フォートレストータスが普段絶対に近寄らないアイランドクラブの縄張りに一直線に向かっているそうです。
オリビア:なんですって⁉︎そんな事になったらアイランドクラブ率いるジャイアントクラブの軍団とフォートレストータス率いる戦艦鮫の大艦隊による全面戦争になりかねないわ!
晃斗:巻き添え喰らったらそれこそ周囲の島々は大災害にあってしまうぞ!
ハル:彼はこう言っております『諸君、急いでくれ!彼奴等止めるためなら吾輩達も力を貸すぞ!』と。
オリビア:私に考えがあるわ。
ハル:彼はこう言っております。『其方に一任する』と。
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