第297話国土争奪戦争前日
アオイ:国土争奪戦争ビバロン王国戦が間近に迫り両国陣営は大忙し。でも彼女達はいつも通りみたいですね♪
魔界時間20:00 温泉旅館『柚子の華』
ミシェル:今日もリタちゃんはモリモリ食べて元気に遊んでる・・・っと。
ディアナ:何?育児日記つけてるの?
ミシェル:そうっス。他の子は良いんスけど、リタちゃんは人間っスからね。もしもの事があったら困るっス。
シエル:アンタそういうとこマメよね〜。
ミシェル:人間の身体。特に幼児は魔族の子より繊細っスから気を付けておかないと。
ディアナ:最近では人間専門の医者も増えてはきてるけど、宇宙規模ではまだまだ不足してるもんね。
凛:この魔王界でもサタンヘイルダムの大病院にしか居ないしな。
ミシェル:そうなんっス。
レイラ:そういえばあの子達は?
ミシェル:マルと遊んでるっス。
ディアナ:マルってあのオーロラフェニックスの雛鳥?
ミシェル:なんかシンフォニードラグネアが杏ちゃんとマルをえらく気に入ったようで。リタちゃんと小雪ちゃんも『でっかいドラゴンさんみたーい♪』って言うからウチの選りすぐりの護衛つけて行かせたっス。
レイラ:まぁ、あのドラゴン種の巨獣にとって杏ちゃん達は身体の不調を治したお医者さんみたいなモンだからねぇ。
ビバロン王国最北端 湯楽湖
シンフォニードラグネア:グオーーーン♪
リタ:あのおっきなハネはおみみなの?
杏:おみみです♪
小雪:オラたちのこえもきこえるんだべか?
杏:きこえるです♪ね?マル。
マル:ピィ♪
ウグイス:そういやあの子、同じ虫でもタマは食べないんだな。
ハル:どうやらオーロラフェニックスはソウルワームの吐く糸が苦手らしい。ソウルワームの糸を作り出す臓器と糸にはにはオーロラフェニックスの毒となる成分が含まれてるから本能的に食べないらしいんだ。
ソロモン王:それで餌として認識していないのか。
タマ:キュ〜♪
ミランダ:オーロラフェニックスには毒でもシンフォニードラグネアにとっては鼓膜修復の特効薬か。
ハル:マルが鼓膜を蝕むノコギリタガメを退治して、傷ついた部分をタマが修復するか。ベストコンビネーションだな♪
ビバノン城 国王執務室
チョウスケ:音楽フェス皆ご苦労であった。さて、次は・・・
カトレア:国土争奪戦争シルフィード王国戦ねチョウさん。
ケン:既に参戦者の選抜も終わっている。
ロイド:気合い入れていかないとな♪
ブートン:果たしてシルフィード王国がどう出るか・・・
チョウスケ:余は真っ向勝負でいく。向こうもそうする筈だ。余が見込んだ女王ならばな♪
同時刻 再び柚子の華
アリス:いよいよ明日かぁ。
薫:緊張してるのか?
アリス:適度に緊張してないと気の緩みが命取りだからね。特にあの王様は。
薫:そうだな♪
王都国際次元空港 出発ロビー
オリビア:次は南海の楽園シーラント諸島連合国か。
晃斗:魔界宇宙屈指の超高級南国リゾート国家であるのと同時に巨獣の楽園の異名を持つ国だな。
オリビア:悪いね。アンタの親父さんの件はまだ少し先になりそうだ。
晃斗:気にするな。
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