第286話高校教師 皐月総司

 アオイ:ビバロン王国。それは魔界宇宙で地獄界と1・2を争う温泉リゾート国家。当然学校の修学旅行としても1番人気で。今回は修学旅行の様子を少し覗いてみましょう♪


 魔界時間10:00 ビバロン王国王都テルマエユ 次元国際空港 到着ロビー


 悪魔族の教師:おーい!点呼とるぞー!


 アオイ:彼の名は皐月総司さつきそうじさん。魔界宇宙5大名門大学の1つ、ワイバニア芸術文化大学附属高校の教師。今日は修学旅行の引率として来ている様ですね♪


 総司:委員長。全員揃ってるか?


 委員長:はい。


 生徒達の私語が目立つ


 総司:おーい!しーずーかーに!


 総司の声に耳を傾ける生徒達


 総司:今年の修学旅行はここ温泉超大国ビバロン王国で4泊5日の予定だ、皆んな資料には目を通したな?


 生徒A:先生!


 総司:ん?


 生徒A:もう直ぐ国土争奪戦争がここであるんですけど。観戦出来ますか?


 アオイ:おさらいを兼ねて簡単に。国土争奪戦争というのは戦争とは名ばかりの魔界宇宙最大のエンターテイメント。100代(人界換算10代)の子達はどちらかというと魔王VS魔王のライブバトルがお目当のようみたいですよ♪


 総司:あのな〜。観光で来たんじゃないんだぞ〜。分かってるのか〜?


 生徒B:でも先生。半分は観光でしょ?


 総司:・・・んっんー!と、兎に角だ!ちゃんと修学してもらわないと困るぞ!それとどの道観戦は出来ないぞ。


 クラス全員からブーイングを受ける総司


 総司:しーずーかーに!先ずは宿泊先の旅館に行って再びロビーに集合!いいな?委員長。


 委員長:はい。それじゃあ皆んな!そこのトランスゲートの操作パネルでこのカードをかざして旅館のロビーで待機してくださーい!


 15分後 宿泊先 温泉旅館『水月庵』


 生徒A:なぁ。お前誰推し?俺、シルフィード王国の魔王アリス・シルフィード女王!


 生徒B:俺は6大魔王のザルダジア様♪


 生徒C:あたしは次元鉄道超大国トレイント共和国の魔王スティーブン・ティーゼル大統領♡


 生徒A:やっぱ女子はイケメン好きか〜♪


 生徒C:なによ!いいじゃない!イケメンだしイケボだし♡


 生徒D:・・・私は・・・・金融超大国バンクフルト合衆国の魔王、ギリウス・G・バンクフルト大統領♡


 生徒B:渋っ!


 生徒D:だって・・・カッコいいおじ様だから♪


 総司:皆んな揃ったな。じゃ、それぞれの部屋に行って荷物置いたら再びここに集合!


 個々の部屋に行く生徒達


 教頭:君はこの国の出身だったね。


 総司:教頭!ええ。まぁ。


 教頭:実家には寄らないのかね?


 総司:いいえ。毎年正月には帰ってますし。大丈夫ですよ♪


 教頭:そういえば君の姪御さん。この国で国土争奪戦争の前夜祭の音楽祭でライブやるんだって?


 総司:ええ。修学旅行が終わったら休暇を取って会いに行く予定です。


 教頭:確か・・・最近『芸能王』オーシャンミュージック社長リディア・アフロディーテのところに移籍したんだっけ?


 総司:ええ。大した出世ですよ♪あの『トゥエルブ』の一角直々のスカウトなんですから。


 アオイ:トゥエルブというのは魔界宇宙財界に君臨する12人の『王』の称号を持つ大企業の社長さん達です。魔界宇宙の財界人の最終目的とされるのですよ。


 教頭:名前はナナでしたな。


 生徒A:えーーー⁉︎先生あのナナの叔父なんですか⁉︎


 総司:おいおい。あんまり他には言うなよ?


 生徒A:はーい(後で皆んなに言お〜っと♪)


 教頭:おっと。どうやら皆んな揃ったようですな。それでは行きましょうか。


 総司:はい!






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