第285話麗華と瑠璃
アオイ:この世には根本的に好きなものは一緒でも同じジャンルの中でも好みが真逆な人っていますよね。例えば同じ美人が好きでも高身長が好きな人と、身長の低い人が好きという人。この2人もその典型のようです。
魔界時間19:00 ビバロン王国王都テルマエユ 温泉旅館『柚子の華』
アリス:ふい〜!
麗華:お帰りやす〜♪
アリス:あ!麗華ちゃん♪
麗華:ようやく仕事片付けて急いで来ましたえ〜。そ、それで。マ、マチルダはんは何処どす?
アリス:マチルダ姐さんならビバロン王のトコに行ってる。
麗華:な〜んや〜。折角マチルダはんのあの逞しい身体拝みたかったのに〜・・・って、そちらさんは?
瑠璃:この度シルフィード王国の次元エネルギー産業大臣に就任した瑠璃・十六夜だ・・・むむ!
麗華:専門家どすか!これでもう輸入に頼らんでええんや・・・は!
シンパシーを感じる2人
瑠璃:好みの女を語るなら?
麗華:愚問どす。女は美しく逞しくそう・・・
瑠璃&麗華:筋肉美女‼︎
瑠璃:妖艶な美貌に加え・・・
麗華:高身長に加えて鍛え抜かれた逞しい筋肉と・・・
瑠璃:それに加えて巨大な乳と尻・・・
麗華:これこそが・・・
瑠璃&麗華:究極の生きた芸術‼︎
固い握手を交わす2人
麗華:アンタ・・・なかなか分かってるやないの♪
瑠璃:まさかここに同志がいようとは♪
アリス:うわぁ。
麗華:やっぱ美女を語るなら筋肉美女は絶対外せんおすなぁ♡
瑠璃:全くだ!あの鍛え抜かれた身体こそ女の魅力!華奢な身体など抱けんな。
麗華:ホンマやわぁ♪あの逞しい身体に抱かれたいというのが同じ女の至福というモンどすぇ♪
アリス:まだ続くの?筋肉美女談義。お風呂行ってこよ〜っと。
杏:ねえしゃま!
アリス:あ、杏♪
小雪:こんばんはだべ!
リタ:こんばんは♪
ミシェル:これから皆んなでお風呂なんスけど。アリスさんもどうっスか?
アリス:良いね〜♪・・・で、そちらさんは?どっかで見た顔なんだけど。
ミシェル:おわ!アンタいつの間に⁉︎
マリアンヌ:もぐもぐガールズあるところにマリアンヌありよ♡
3人:ありよ♪
ミシェル:見覚えあって当然っス。このヒト、マリアンヌ・ベルゼブブ公爵っスよ。
アリス:あ〜!思い出した!その節は妹がお世話になりまして。
マリアンヌ:い〜え〜♪それよりほら。
デバイスの画面を見せるマリアンヌ
アリス:あ、インスタだ。これこの子達だよね?・・・え〜っと・・・ええ⁉︎『いいね』と『リツイート』がカンストしてる。
ミシェル:エゲツない数字っス。
マリアンヌ:やっぱ可愛い幼女の食べる姿は愛らしいからね♪ほら。私のフォロワー見て。
アリス:14天界王が勢揃いしてる。
3人:おーふーろーーー‼︎
ミシェル:ハイハイ、わかったから!ほら2人共一緒行くなら早く来るっス!
アリス&マリアンヌ:は〜い♪
麗華:やっぱり筋肉美女なら鎧の様なゴリッゴリのゴリマッチョどすよね〜♪
瑠璃:は?筋肉美女なら女性のしなやかさを持つ細マッチョだろ。
麗華:何言うてんの!ゴリマッチョだからこそあの巨大な乳と尻が映えるんやないの!
瑠璃:筋肉美女に巨大な乳と尻は大いに共感出来る。だがゴリマッチョではその巨大な乳と尻の魅力を殺しかねない!細マッチョだからこそ巨大な乳と尻の存在感がアピール出来るのではないか!
麗華:筋肉美女なら黒褐色の肌。これは譲れませんえ!
瑠璃:褐色はわかる。だが黒はいき過ぎだ!それでは筋肉の魅力が半減する!
麗華:はっ!分かってないどすな!筋肉美女なら黒褐色これ一択どす!
瑠璃:いいや!褐色、これ以外にあり得ない‼︎
マチルダ:今帰ったぞ・・・って麗華と・・・誰だ?
瑠璃:・・・・・・美しい。
麗華:せやろ?
瑠璃:麗華、お前がゴリマッチョを推すのが今この時この瞬間わかったぞ!
麗華:分かってくれて嬉しいおす♪本音言うと細マッチョも悪くない思とりますぅ。
瑠璃:麗華!
麗華:瑠璃はん!
再び固い握手を交わす2人
マチルダ:何だか分からんが、仲直り出来たなら良いか。さて、ひとっ風呂浴びてくるか。
麗華:い、今からふ、風呂どすか!
瑠璃:麗華!これは行かないのは野暮というものだな!
麗華:瑠璃はん。なかなか分かっているやないの!
マチルダ:ふっ。それは無理だな♪
麗華:何でや!
瑠璃:どういう事だ!
マチルダ:行くのは
瑠璃:なん・・・・だと!
麗華:国王の許可を得た者以外立ち入り禁止の国湯どすか!キィーーー!
瑠璃:おのれマチルダ!この代償は高くつくぞ!
マチルダ:好きに吠えてろ♪
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