第268話第4の新興国

 アオイ:主人公アリス・シルフィード女王の治めるシルフィード王国。ミリア・アクガリタル総理大臣の治めるアクガリタル国。イザベラ・ヘルベルト女帝の治めるヘルベルト帝国。そして遂に3人目の準主役が今日新たな国を建国します。果たしてどんな方でしょうか?それでは268話スタートです♪


 魔界時間:11:00 ムネミツ皇国 首都 太刀神たちがみ


 皇城 剣王城けんのうじょう


 莉音:・・・・見事に何も無いな


 アオイ:彼女こそ、3人の準主役の1人。莉音りおん・ムネミツ皇王様。種族はゾロアスター教に登場する邪神アンラ・マンユ族。地獄界貴族筆頭にして魔界宇宙3剣豪の一角である酒呑童子族の長、酒呑大公と肩を並べる最年少の剣客なのですよ♪


 莉音:紹介感謝するナレーター殿。


 アオイ:い〜え〜♪


 梨花:先ずは国民の安全とライフライン確保のための閣僚集めが急務かと。


 アオイ:この方は梨花りか・コーネリアさん。莉音さんの魔王秘書をしている方ですね。どうやらこの方、尊い身分の出みたいですけど。それはまだ先のお話。


 莉音:とはいえ、剣一筋で生きてる私にはこれといった人脈もない。


 梨花:温泉超大国ビバロン王国に行ってみては如何でしょう?魔界宇宙で1・2を争う温泉リゾート国家ならこの時期あらゆる方面から人材が集まるかもしれません。


 莉音:だが、公安大臣も軍政大臣もまだ居ないのに大丈夫か?この国の安全面は。


 梨花:それについてはご心配なく。現在の国力は初期設定の500。国土争奪戦争参戦権があるのは1000から。1000に到達するまでは魔界宇宙中央政府から保護されているので、大抵の新米魔王はこの保護期間を利用して人材集めをしたり、仲間との親睦を深めたりして士気を高めたりします。


 莉音:成る程。そう考えれば一理あるな♪


 梨花:それでは人材集めは明日ビバロン王国にて行うとして。今日はこの国の持つ特徴をご紹介します。


 莉音:頼む。


 梨花:この国は良質な鉄鉱石が採れます。そして自然と刀鍛冶が集まります。その理由はかつて魔界宇宙創生時代に存在した伝説の鍛治超巨大国家ファクトロス帝国があった事にあります。


 莉音:成る程。国民の7割が鍛治職人だったのにはそういう理由が。


 梨花:魔界宇宙第2位の軍事超大国ウエポニア帝国にいる魔界国宝の魔王具職人ドワーフ族のダルトン・ユキノフ氏もこの国の・・・正確には滅亡した前の国の出身だと聞いております。


 莉音:あのユキノフ氏が⁉︎


 梨花:ええ。機を見てスカウトしてみては?


 莉音:そうだな♪


 梨花:そのためには国土争奪戦争でウエポニア帝国と闘う事になりますが。


 莉音:国土争奪戦争。互いの国土を賭けて闘う戦か。しかしルールでは指定した国土とその領主だろう?ユキノフ氏を指定する事は可能なのか?


 梨花:ええ。皇帝の了承を得れば問題ありません。ただ、皇室御用達の職人なだけに簡単にはいかないかと。


 莉音:何か秘策はないものか・・・


 梨花:1つだけあります。


 莉音:それは?


 梨花:皇帝ルドルフ・ウエポニアは皇后フォートレット様にめっぽう弱く。私とフォートレット様とは交友関係なので頼めば了承してくれるかと。


 莉音:何気に凄いな。他にこの国には何がある?


 梨花:あとは次元エネルギーの通り道であるディメンジョンラインが集中しているので次元エネルギー産業も盛んだったようです。


 莉音:そうなるとこの国の財政面は安泰だな♪


 アオイ:次元エネルギーは人界でいうところで石油に匹敵する財源。魔界宇宙全体のエネルギーを支えているものの。採掘出来る場所は少なく、多く集中しているのは珍しいのです。そのため集中している場所は莫大な財力を得るというわけです。


 莉音:となればビバロン王国で探すのは医療大臣とエネルギー産業大臣。そして欲を言えば軍政大臣と公安大臣だな。


 梨花:そうですね。


 莉音:・・・・・・


 梨花:・・・・・・


 莉音:早く仲間が欲しいな。


 梨花:で、ですね。









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る