第267話特権課の慰安旅行
アオイ:警察機関。特に4界警の特権課には休みなど殆どなく。その原因は天界宇宙政界の闇の根源だった反魔党の代表・・・いえ。元代表だった七福神布袋族の
魔界時間20:00 ビバロン王国王都テルマエユ 温泉旅館『柚子の華』
『椿の間』
ヒロ:も・・・もう・・・飲めましぇ〜ん。
ゲン:文字通り浴びるほど飲む奴があるか。まったく困った奴にゃ。
鈴:『酒は飲めど呑まれるな』っていうでしょ。
ヒロ:・・・う!は・・・吐きそう・・・
ゲン:ここで吐くな。ホレ。トイレまで我慢するのにゃ。
ヒロを担いで歩くゲン
ヒロ:オ・・・オエーーーー!
鈴:・・・・・はあ。
布団に寝かすゲン
ゲン:ちょっくら散歩してくるにゃ。鈴コイツ頼めるか?
鈴:いいわよ。そのかわり、おやっさんが帰ったら温泉入るから。
ゲン:おう。
旅館通路
杏:ほわ〜!おんせんよかったです!
小雪:ふろあがりのアイスもさいこうだべ♪
リタ:アイス・・・おいしい♡
ゲン:お?おめぇさんは。
リタ:あ!にゃんにゃんのおじちゃん♪
ゲン:おう。元気だったかにゃ?
リタ:うん♪
ミシェル:おや?サトウ警部じゃないっスか♪
ゲン:アンタが預かる事になったのかにゃ?
ミシェル:あ〜。預かるのはシエルなんっスけど・・・
リタ:おさけ・・・・きらい!
ミシェル:あいつ出張恒例の友達との飲み会に行ってて。リタちゃんお酒の臭いが嫌いらしくて。
ゲン:あ〜。そういう事か。ま、俺は元々飲めないからセーフかにゃ。
リタ:セーフ♪
ミシェル:警部は何処かお出かけっスか?
ゲン:ああ。夜道の散歩にゃ。ここは夜景が綺麗だからにゃ。夜の散歩にはもってこいなのにゃ♪
リタ:リタもいく〜!
小雪:オラもいくべ!
杏:あんずもいくです!
ミシェル:コラコラ!アンタ達はさっき行ってお風呂入ったばっかりでしょ!もう良い子は寝る時間っスよ。
3人:ブーブー!
ミシェル:文句言うと明日のアイス食べ歩きツアーは無しっスよ?
3人:ねる!
ミシェル:じゃ私達はこれで。
ゲン:おう。おやすみにゃ。ちびっ子達♪
3人:おやすみ〜♪
ゲン:向こうは飲食店飲み屋がある提灯街道か。こっちは蛍の光が風情があって良いにゃあ♪
ベンチに座ってラムネを飲むゲン
ゲン:夜風の心地よいこの河を肴に一杯・・・と言っても飲んでるのはラムネだがにゃ。でも贅沢なモンにゃ♪
隣に座る初老の男性
初老の男性:なかなか乙な愉しみ方してるねぇ♪
ゲン:これはこれは。初代魔界宇宙帝王サタン様とは驚きですにゃ。
サタン:その割には落ち着いてるじゃないか♪
ゲン:ま、仕事柄色んなお偉方に会っておりますからにゃ。慣れですにゃ。
サタン:そうかい♪
ゲン:サタン様は相変わらず風の吹くまま気の向くままですかにゃ?
サタン:そういうところだ。
ゲン:暫く滞在なさるおつもりで?
サタン:ああ。最近巷で噂の新人魔王の国土争奪戦争の対戦国がここって聞いてね。ちょいと見物したいと思っていたのさ。それにその魔王の妹も14天界王が惚れ込んでいるそうだし。その子に会ってみたいってのもある。
ゲン:そういう事ですかい♪
サタン:さてと。そろそろ連れが待ってるから宿に戻るとするか。
ゲン:おっと、俺もそろそろ戻らねえと。アイツが風呂入るって言ってたにゃ。
サタン:じゃ。
ゲン:おやすみですにゃ。
再び椿の間
ヒロ:あ。お帰りおやっさん♪
ゲン:すっかり酔いが醒めたようだにゃ。鈴は風呂かにゃ?
ヒロ:はい。おやっさんが帰ってきたら私も入ろうかと思って。それじゃ行ってきま〜す♪
ゲン:おう。ごゆっくりにゃ♪
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