第266話調査開始!クリスタルレイク巨大遺跡
アオイ:ビバロン王国国王チョウスケ・ビバロン12世との魔王会談の準備が慌ただしくなる中。シルフィード王国科学省は合流した新たな助っ人と共にクリスタルレイクである実験が行われようとしています。果たしてその実験とは?それでは魔王少女物語266話スタートです。
魔界時間10:00 王立研究所 時空工学研究棟
ソフィア:皆んな。少し手を止めて来てくれないかい?
作業を中断して集まる研究員達
ソフィア:長らく空席だった時空工学部門最高責任者が今到着した。さ、一言頼むよ♪
圭:ああ。
アオイ:この方は時空工学の魔界宇宙権威であるティアマット族の
圭:・・・・・全部ナレーターさんに持っていかれた。
アオイ:あ、すみません。
圭:いや。自己紹介の手間が省けた。助かったよ♪
アオイ:どういたしまして♪
ソフィア:さて、今回はエネルギー工学部門と次元工学部門そして君達時空工学部門の3部門で現地に赴きクリスタルレイク湖底にある遺跡の隠れ蓑を引き剥がす実験を行う。
圭:次元工学部門最高責任者のハリアー・有原博士とエネルギー工学部門最高責任者のヨウ・皇博士が開発した対特殊光学迷彩解除装置か。で、私は何をするのだ?
ソフィア:ビバロン王国での話した通り。遺跡内部は所々『あるコーティング』が施された箇所がある。
圭:例の『リバースコーティング』か。
ソフィア:そう。常にコーティングが施された年代に戻るように設定されてた箇所だ。何故その必要があったのか・・・
煙管を指して話すソフィア
ソフィア:そいつを専門家のアンタに見てもらいたいってわけだ♪
ピエトラ:わけだ♪
圭:それは良いが。そのちびっ子は誰だ?
ピエトラ:なにをーー!ボクはこう見えて君と同い年だ!
圭:な⁉︎
ソフィア:彼女は私が天界からスカウトした鉱物学者のピエトラ・プレツィオーザ博士だ。
圭:天界の鉱物学者でプレツィオーザ博士と言ったら『鉱物学界の神童』で名高いあのプレツィオーザ博士か!
ピエトラ:そうだ!参ったか♪
ソフィア:まぁ、ピエトラは今回の調査に欠かせないからな。
ピエトラ:欠かせないのだ♪
ソフィア:さ。お喋りはここまでだ。準備が出来次第現地へ出発しよう。
1時間後シルフィード王国百景『クリスタルレイク』
ピエトラ:おー!湖の底が見える♪
圭:かなり深そうだが、水深はどれくらいだ?
ソフィア:水深1000億mだよ。
圭:それで底が見えるとは。なんて純度の高さだ。
ソフィア:一見そう見えるが湖の水深の半分くらいは遺跡なんだ。
圭:大きいにもほどがあるぞこの遺跡。
ソフィア:それでも『ほんの一部』なんだから驚きだろう?
圭:これで一部⁉︎
ソフィア:さ、始めるよ!
特殊光学迷彩解除装置を起動させる両チーム
ピエトラ:うおーーー!デカーーーい‼︎
圭:これが・・・・全部遺跡・・・だと⁉︎
ソフィア:さ、あまり時間がないよ!
ピエトラ:レッツゴー!
遺跡内部・・・
ソフィア:遺跡図だとこの辺だが・・・あった!コイツだ♪
専用ツールを当てる圭
圭:確かに。ここだけリバースコーティングが施されてるな。
ソフィア:どうだい?ピエトラ。
ピエトラ:う〜ん。確かに見たことない素材だね。何だろう?・・・・あ。そうか!これ『形状変化合金』に似てるんだ!
ソフィア:特定の条件で変化するアレかい?
ピエトラ:うん!多分一緒に使われている鉱物の経年劣化で変化するようになってるんだよ♪
ソフィア:成る程、それで解除出来る仕掛けってわけかい♪
圭:リバースコーティングされている理由はそれか。
ソフィア:出来そうかい?リバースコーティングの解除。私の見立てだとかなり時間がかかりそうだが、どうだい?
圭:ソフィアの見立て通りだ。リバースコーティングを今ここで解除するとなれば特殊光学迷彩解除装置のエネルギーが切れてしまって帰れなくなる。一旦戻って専用の解除装置を造って出直す必要がある。
ピエトラ:えー!出来ないの〜!ブーブー!
圭:そうなったら救助が来る頃には死体になってるがそれでも良いのか?
ピエトラ:うっ。素直に帰ります。
圭:宜しい。
ソフィア:まぁ、攻略法がわかっただけでも今回の調査は収穫だ♪
圭:だな♪
ピエトラ:そんじゃ。帰ってゴハンにしよ♪
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