第252話ウグイスと海龍大公
アオイ:あの・・・・・そろそろ国土争奪戦争が始まる気がするのですが・・・
カンペを出すAD
アオイ:え⁉︎あと4話も尺が余ってるんですか?今回はヴァルキリーのウグイスさんが主役?まぁ上(作者)の指示じゃあ仕方ないですね。では魔王少女物語252話スタートです。
魔界時間12:00 トレイント共和国首都ステーショナリア上空
ウグイス:あ〜。エライ目にあった。アイツ等手加減無しでやりやがって!うぅ。思い出しただけで寒気がするぜ。それにしても、ウチのお姫様は良いねぇ♪あの時のアタシの演技を見破った時はゾクゾクしたねぇ♡・・・あ?
地上で揉め事が起こる
母親:おため下さい!
娘:ママーー!
天界貴族:ええい!私の通りを妨げおって!この薄汚い悪魔め‼︎
母親:何でもしますからどうか娘だけは!
天界貴族:ほぉ。『何でも』か?
母親:・・・・はい。
天界貴族:では私の奴隷になれ。
母親:え⁉︎
天界貴族:それで娘の非礼を許そうと言うのだ。悪い話ではなかろう?
母親:・・・・・わ、わかりました。
娘:ママ!ママ!うえ〜ん!
天界貴族:さあ!来るのだ!
天界貴族の手を掴むウグイス
天界貴族:な!何をする‼︎
ウグイス:ヒトが気分良くお姫様の妄想してるとこに何胸クソ悪い事してるんだよ・・・あ?
天界貴族:イ、イタタタ!は、離せ!
ウグイス:五月蝿え!アタシは幼女を泣かせる奴が1番嫌いなんだよ!
ロイド:私を誰だと思っている!私はガブリエル大公が分家、ロイド・ガブリエル公爵であるぞ!
ウグイス:だったらどうした?
ロイド:や、やめぬか!こんな事をしてタダでは済まんぞ!
母親:ガブリエル公爵様⁉︎どなたかは存じませんが、ガブリエル家の方に手を出せば貴女だけではなく娘もタダではすみません!
ウグイス:・・・・・チッ!
ロイドの手を離すウグイス
ロイド:フン!自身の身の程がわかったか?さ、行くぞ。
娘:ママーーーー‼︎
ウグイス:クソが!
老龍:待て。
ロイド:あ〜ん?何だジジイ。
老龍:そのご婦人をこの子に返してはいただけんかな?
ロイド:わからんジジイだな。コイツの娘は恐れ多くもガブリエル一門である私に無礼をはたらき、それをコイツが奴隷になる事で許してやろうと言うのだ。寛大な裁きにむしろ感謝してほしいくら・・・
尻尾で殴る老龍
ロイド:・・・・・な⁉︎貴様!こ、こんな事をしてタダで済むと思っているのか!
老龍:思っとるよ♪時にミュゼットは元気にしておるかな?
ロイド:な!本家の御当主ミュゼット・ガブリエル大公猊下を下の名でしかも呼び捨てとは命知らずめが!
老龍:やれやれ、ガブリエル一門の家名にあぐらをかいて儂の顔を見忘れおったか?
ウグイス:(そういえばこの爺さん・・・どっかで)
ロイド:ん〜?・・・・あ!お、お前・・・あ、いえ。貴方様は!獣王界貴族水属性魔獣筆頭オズワルド・ヴァイアス大公猊下‼︎
ウグイス:ヴァ、ヴァイアスだ⁉︎
オズワルド:子供が通行を妨げたくらいで器の小さい事を言いおって!ガブリエル家も随分格が落ちたものよのぉ♪
ロイド:ヴァイアス猊下!ど、どうかガブリエル猊下にはご内密に、ご内密に!
オズワルド:内密にしてほしかったらこの親子に土下座して謝らんか!奴隷とか、薄汚い悪魔とか。特に『薄汚い悪魔』は魔族を指しひいては間接的に儂を差別・批判した事になるぞ?そうなればお前の首だけで済むか否か♪
ロイド:ヒィ!
親子に土下座するロイド
ロイド:こ、此度の非礼。ゆ、許して下さい!こ、この通りです!
オズワルド:これで良いかな?ご婦人。
母親:あ、ありがとうございます!ありがとうございます!
オズワルド:許すそうだ。サッサと去れ!
一礼して逃げるようにその場を去るロイド
オズワルド:さて、行くかな。
ウグイス:おい。
オズワルド:ん?
ウグイス:歳とってわからなかったがお前オズワルド・ヴァイアスだったのか!
オズワルド:はて。誰じゃったかのぉ?最近歳のせいか、物忘れが酷くてのぉ♪
ウグイス:惚けんじゃねぇ!2万9200年前の事忘れたとは言わせねぇぞ!
オズワルド:はて?3万年前・・・・おお!お前さんあの時のヴァルキリーか!いや〜。あの頃に比べると禍々しい狂気に満ちた顔から憑き物が取れたような美人さんになったのぉ♪
顔を真っ赤にするウグイス
ウグイス:う、五月蝿え!テメェのせいで酷い目にあったんだぞ!トイレの汚物流すように水で流しやがって!
オズワルド:すまんすまん。あの頃は領民を守ろうとするので精一杯じゃったのじゃ。ま、若気の至りじゃな♪あの時の事は水に流してくれんか?『水』なだけに。
ウグイス:上手くねえよ!それに何が『若気の至りじゃな♪』だ!あん時も800歳の立派なジジイじゃねぇか!折角脱走出来たのにアレの所為でまた再封印されたんだからな!
オズワルド:結果元に戻って良かったではないか♪
ウグイス:ま、まぁ。アレが無かったら今頃お姫様と出会ってなかったが・・・ってちがーーーう‼︎今すぐアタシと勝負しやが・・・あ?そういやお前・・・縮んだか?
オズワルド:いんや。お忍びにはこのサイズが丁度良くってな。あ。因みに儂。あれから10倍くらい大きくなっておるぞ♪
ウグイス:あれから3万年で10倍って、全長3000万mだ⁉︎更にデカくなりやがって!
オズワルド:ボロネオスに比べたら儂なんて半分くらいじゃよ♪
ウグイス:ボロネオスって無属性魔獣筆頭のドルトン・ボロネオス大公か?あのジジイまだ生きてるのかよ。しかもあのジジイも更にデカくなってるのかよ。
侍女:猊下。ホテルの支配人から『ヴァルキリー襲撃事件の際お守り頂きありがとうございました。お礼を一席設けたく存じます』と言っておりますが。如何致しましょう?
オズワルド:こ、これ!今はその話は‼︎
ウグイス:おい。今のどういう意味だ?まさかテメェ。アタシの事『最初から』知ってやがったなーーー‼︎
オズワルド:は、はて何の事かのぉ。
ウグイス:こんの!惚けんなこのクソジジイ‼︎
オズワルド:イ、イカン!もうこんな時間か!で、ではまたの♪
ウグイス:逃げんなーーー‼︎
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