第246話ポワロ教授の事件ファイル(中編)
アオイ:思わぬところで再会する3人。その時鉄道ミュージアムから聞こえた悲鳴の示すものとは?ポワロ教授の事件ファイル中編の始まりです。
魔界時間16:35 事件発生現場 『鉄道ミュージアム』
ダルトン:こ、こいつぁ・・・
展示物の前に倒れる血だらけの警備員
マナ:・・・・!教授!
ジョン:ああ!息がある。マナ君。至急救急トランスゲートへ!
マナ:はい!
病院へ転送するマナ
ジョン:ご苦労!あと警察へ通報を!
マナ:はい!
ジョン:警備員の皆さんは館内の方達を残すように!そして全員をここに集めて!
警備員:はい!
10分後・・・
警備員:館内に残っていたのはこちらの4名です。
ジョン:それではお1人ずつ名前とご職業を。
ジェームズ:ジェームズ・オズワルド。この鉄道ミュージアムの館長でございます。
飛鳥:飛鳥・スピリアル。鉄道ミュージアムの職員です。
エリカ:・・・・・うぃ〜♪・・・エリカ・・・カズクラフト
ダルトン:エリカ・カズクラフトっていやぁ。魔界宇宙4大メガバンクの一角『黒耀銀行』の頭取じゃないか。何でまたそんな大銀行のトップがこんなトコに居るんだ?
マナ:えっと・・・酔ってます?
エリカ:呑んでま〜すぅ♪・・・シエルぅ・・・ごめんねぇ・・・うえ〜ん!
マナ:そっとしておきましょう。
ルドルフ:フン!ルドルフ・キリング。天界宇宙中央政府上院議員だ。もっとも『元』が付く・・・あーーー‼︎お前はあの時の小娘!
マナ:あ。
ルドルフ:お前のせいで私は逮捕された上に天界宇宙の政界から追放されたのだぞ!この責任どうとるつもりだ‼︎
マナ:完全に貴方の自業自得じゃないですか。
警備員:教授。共和国警視庁の
曲輪警部:お初にお目にかかります!自分は共和国警視庁捜査一課の
ジョン:ご苦労様です。警備の方は?
曲輪警部:はっ!蟻一匹入る隙もないくらいガッチガチに固めております!
警部補:ウチの警部殿はポワロ教授のファンでして。
曲輪警部:憧れのポワロ教授と捜査出来るとは。光栄であります‼︎
ジョン:有り難うございます。では事件の説明をお願いします。
曲輪警部:はっ!事件は今から20分前。ここ鉄道ミュージアム館内展示フロアで起こりました。被害者はミュージアム警備員のトム・ハーリー。明日から開催される『魔王具展』の警備中背後から後頭部を鈍器で襲われたとの事。幸いシールドメットを被っていたためエネルギーシールドが瞬時に発生し一命を取り留めました!
ジョン:成る程。で、無くなったものとかはありますか?
曲輪警部:被害者が倒れていた場所にあった。魔王具『メモリアルロッド』です。無くなった箇所に転移魔法を使った痕跡と『残留思念』があった事から犯人は『人間の魔法使い』の線が濃厚です!
ルドルフ:やはり人間か!大方『何か見られてはマズイもの』でも記憶されていたに違いない!何をグズグズしている。鑑識を呼んで転移魔法を使った犯人を特定せんか‼︎
ジョン:待ってください。
ルドルフ:ああん?待つ必要などない!サッサとせんか!
曲輪警部:待ってほしいとはどういう事でしょう?
ジョン:ダルトン。
ダルトン:あ?何だ?
ジョン:魔界宇宙一の魔王具の生き字引と言われた君に聞きたい。この中に残留思念を操作出来る魔王具はあるか?
ダルトン:そうだなぁ・・・・・・
魔王具を眺め見付けるダルトン
ダルトン:お!アレだ『スピリットリング』
ジョン:その効果は?『真犯人』に聞かれないように私にそっと教えてくれないか?
ダルトン:あん?まぁ、良いが。
耳打ちするダルトン
ジョン:・・・・・成る程。
館内に入ってジョンに駆け寄る瑠偉
瑠偉:教授!
ジョン:丁度良かった!瑠偉君。君に頼みがある・・・
瑠偉に耳打ちするジョン
瑠偉:わかりました!
ジョン:では瑠偉君からの報告を待つ間皆さんが事件発生まで何をしていたかお聞きしましょう。
ジェームズ:私はずっと館内の見回りと展示物の手入れをしておりました。
飛鳥:私は明日の魔王具展に備えて本物を見ながら予習をしておりました。
エリカ:・・・・・・・・・
マナ:エリカさん。大丈夫ですか?
エリカ:うん。ごめんね。みっともないトコ見せちゃって。もう大丈夫。私はシエル達と呑みに行く予定が道に迷って着いた時には終わってて。本人は『気にしてないからまた2人で呑みましょう♪』って言ってくれたけど。申し訳ない気持ちでいっぱいになってここの館内BARでヤケ酒を・・・
マナ:あ〜・・・・
ルドルフ:私は誰かさんに告発され無職になってたまたま立ち寄ったここにBARがあると知りヤケ酒でもと思った矢先のこの事件だ。フン!迷惑極まりない‼︎
瑠偉:教授!お待たせしました!
瑠偉の調査結果を聞くジョン
ジョン:有り難う。これで事件は解決です。
ルドルフ:なんだと⁉︎
後編へつづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます