第239話第3の新興国

アオイ:シルフィード王国の女王アリス・シルフィード、アクガリタル国の総理大臣ミリア・アクガリタル。彼女達が各々の目的を持って次元鉄道超大国トレイント共和国に滞在する中。新しい国が産声をあげてたみたいですよ。さて、どんな国でしょうね♪


武崎アナ:キマったーーーー!新興国ヘルベルト帝国、超大国相手に怒涛の3連勝!これによりヘルベルト帝国はランク小国から大国へ昇格だーーー‼︎


イザベラ:う〜ん!快調♡


国土争奪戦争終戦後 魔界時間19:00 ヘルベルト帝国帝都ジュエリート


重臣:おめでとうございます女帝陛下!流石は妖怪軍師と名高い九尾族!見事ですぞ♪


イザベラ:アリガトね♪あ、ナレーターさん。私の紹介ヨロシクね♡


アオイ:は〜い♪彼女の名はイザベラ・ヘルベルト。種族は九尾族。そしてヘルベルト帝国の女帝様。ヘルベルト帝国の国土はどこもかしこも宝石の鉱脈だらけ。そのため建国3カ月で超大国に匹敵する財力を手に入れた国。イザベラ様の知略でシルフィード王国よりも早く大国になった凄い国なの。


イザベラ:う〜ん・・・


重臣:如何なされました?


イザベラ:私の国には未だ宰相や閣僚が1人も居ない。


重臣:確かに。陛下お1人でよくやっておられると我々重臣共々も関心しておりましたが、大国に昇格したのを機に本格的に人材獲得を急がねばなりませんな。


アサギ:陛下ーーー‼︎


イザベラ:あら、アサギ。どうしたの?


アサギ:『どうしたの?』じゃないですよ!コレどういう事ですか!


アサギの突きつけた手紙には『今日から人材集めのため少しの間心当たりをまわります。先ずはトレイント共和国に行ってきますね♡ イザベラ・ヘルベルト』


アオイ:彼女はアサギ・ミカガミ。種族は妖狐族。イザベラ様の魔王秘書ですね♪


イザベラ:そのままの意味よ♪


アサギ:そのままの意味って、国政はどうするんですか!


イザベラ:あら、貴女がいるじゃない♪


アサギ:いきなり困りますよ〜!だいたい。私に何の相談も無しに決めて!


イザベラ:ごめんねぇ〜。ホラ、『思い立ったが吉日』って人界のことわざにもあるじゃない♪


アサギ:それでも急すぎますぅ〜。


イザベラ:大丈夫よ。アサギの事、信頼してるから♪


アサギ:・・・・・もぉ。で、何かアテでもあるんですか?


イザベラ:トレイント共和国に『宰相』に相応しいヒトがいるの。


アサギ:お1人で大丈夫ですか?護衛無しなんて。


イザベラ:大丈夫よ。案外どうにかなるものよ♪


重臣:大丈夫ですよ秘書殿。陛下にはきっと何か『秘策』がおありなのですよ。これまでもそうだったではありませんか。


アサギ:そ、それはそうですけど・・・


イザベラ:どうしても止めるって言うならなってみる?『宰相』に。


アサギ:む、むむむ無理ですよー!


イザベラ:フフ。冗談よ♪じゃ、行ってきますね。


瞬時に転移するイザベラ


アサギ:あ〜あ。行っちゃった。


突然アサギの背後に現れるイザベラ


イザベラ:そうそう、忘れるとこだった。


アサギ:おわ!ビックリした!


イザベラ:私の留守中『ある魔族』が私を訪ねて来るから。私が帰るまで滞在させておいてね。あと来たら『なるべく早く』報せてね。じゃ、行ってきま〜す♪


再び転移するイザベラ


アサギ:もぉ〜!油断も隙もない。


重臣:この分だとまだ幾つか策を張り巡らせていそうですな。


アサギ:そのようですね。











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