第235話総理のグルメトレイント共和国
アオイ:新たに公安大臣として真琴・カサチライエン君。あ。彼、私より年上でした。っと、そろそろミリアさんの方は『例の持病?』が出る頃じゃないかしら。
魔界時間12:00トレイント共和国首都ステーショナリア郊外
真琴:そういえばミリアお姉ちゃんの国って軍務大臣とエネルギー産業大臣と科学大臣。そしてボクの公安大臣だよね?
ミリア:うん。そうだよ。
真琴:えっと。言い難いんだけど、先に決めるべき国民のライフラインを司る閣僚が楓さんしかいないのはマズいと思うんだけど・・・
ミリア:あ〜。うん。至極真っ当ど正論だね。
惠:ささやかな質問なんだけど。真琴って歳いくつニャ?
真琴:え?今年で270歳(人界年齢27歳)だけど。
ミリア:え!私より40歳年上⁉︎
惠:私より30歳下かニャ。
ダリア:な⁉︎お前。私より年上なのか!
楓:それを言ったら私よりも上だなコイツ。
惠:さりげなくお前等失礼ニャ。因みにお前達いくつニャ?
ダリア:私は200歳。
楓:私も200歳
惠:な!お前等がこの中で1番年下⁉︎
ダリア:という事は最年長は惠か。
惠:違うニャ。最年長はこのB・B・A!ニャ。
無言で卍固めをキメるシン
惠:うおーーー!と、とうとう無言になった・・・ニャ。
シン:もはや言っても無駄だと思ったので。
ダリア:さてと・・・あ。12時。もうこんな時間か。どうりで腹が減るわけだ。
惠:あ!馬鹿!ミリアの前で今それは言っちゃ駄目ニャ!
ミリア:(そういえば朝から何にも食べてなかったなぁ〜・・・・あ。そう考えたらお腹が・・・減った。)
惠:あ〜あ。やっちゃったニャ。
ダリア:?
ミリア:(よし!店を探そう!)
颯爽と無言で歩き始めるミリア
真琴:ミ、ミリアお姉ちゃん?
ダリア:おい!何処へ行く気だ!
惠:ああなったらもう私達の声は届かないニャ。
楓:あれはこの前私に見せた『ミリアの真の魔王としての顔』だ!
惠:どっちかって言うと『腹ペコ大魔王』の顔ニャ。気になるなら追ってみるニャ。きっとエゲツないものが見れるニャ。
ダリア:追うぞ。真琴!
真琴:はい!
ミリア:(う〜ん。どれもこれも普通に見る店ばかり。私が行きたいのは『その地にしかない店』こんなありきたりなものじゃない!)
ダリア:まるで獲物を狩る狩人の様だな。
真琴:さっきまでのミリアお姉ちゃんとはまるで別人だ!
突然一軒の店の前で立ち止まるミリア
ミリア:(スチームキッチン?蒸気を使った蒸し料理・・・これだ!これこそ次元鉄道超大国の、霧の都ステーショナリア特有の店。よし、ここにしよう!)
ダリア:入っていったな。どうやらここに決めたようだ。
真琴:ここは蒸し料理専門店だ。蒸し料理はステーショナリアの郷土料理なんだよ。
ダリア:ほぉ。よし!私達も行くぞ!
真琴:はい!
スチームキッチン店内
ミリア:(へぇ〜。車両を模した店内かぁ。面白いなぁ♪)
後ろの席に座る2人
ダリア:こんなすぐ後ろにいるのに気付かないとは。
真琴:惠さんの言ってた通りですね。空腹が極限状態になると周りが見えなくなるっていうのは。
ミリア:(う〜ん。トンテク(豚に近い食肉用の家畜)の
ダリア:何かに喰いついたな。
真琴:多分この『カールトンのクラウンハニー蒸し』だと思います。食肉を扱う飲食店の中でカールトン。しかもA5ランクを扱う店はそうそう無いですから。
ミリア:(あとは・・・え⁉︎
ダリア:決めたようだな。
真琴:そのようですね。
店員:ご注文ですか?
ミリア:このカールトンのクラウンハニー蒸しと麻衣レザイアの蒸しサラダセットで。
店員:かしこまりました〜♪
真琴:予想通りでしたね。
ダリア:ああ。
15分後・・・
店員:お待たせしました!カールトンのハニー蒸しと麻衣レザイアの蒸しサラダセットで〜す♪ライスのおかわり自由なのでお好きなだけどうぞ。
ミリアセレクト『カールトンのクラウンハニー蒸し麻衣レザイアの蒸しサラダセット』
ミリア:それじゃあ・・・いっただきま〜す♪
店員:お待たせしました。蒸し鶏セットとトンテクの蒸籠蒸しセットです♪
ダリア&真琴セレクト『蒸し鶏セット・トンテク蒸籠蒸しセット』
ミリア:(先ずはこのカールトンのクラウンハニー蒸し・・・・ん〜♡溶けるように柔らかなカールトンのお肉とほんのり甘いクラウンハニーまた♪そうか、クラウンハニーを蒸気に含ませてカールトンを蒸しているのかぁ。そしてこの麻衣レザイアの蒸しサラダは・・・おお!こっちはクラウンハニーとは違う野菜本来の甘みが!)
店員:このカールトンを麻衣レザイアで巻くと更に美味しくなりますよ♪
ミリア:ありがとうございます♪(へぇ〜。では早速)
カールトンを麻衣レザイアで巻くミリア
ミリア:(これは驚き!甘さ×甘さだとどうかと思ったけど。このドレッシングが程よく調和して面白い反応をしてる!これはご飯が何杯でもいけそう♡)
ダリア:セルフサービスの炊飯器が悲鳴をあげてるぞ。
真琴:これが惠さんの言ってた『エゲツないものが見れる』という事でしょうか?
ミリア:(もう無くなった。まだお腹は余裕余裕♪よ〜し!)すみませ〜ん!
店員:はい。
ミリア:このメニューにあるの全部ください♪
店員:え!ぜっ、全部ですか⁉︎
ミリア:はい。全部です♪
店員:か、かしこまりました!
ダリア:どうやらコレみたいだぞ。惠の言ってた『エゲツないもの』は。
1時間かけて完食するミリア
真琴:あ、あの量を綺麗に完食した⁉︎
ダリア:アイツは化け物か!
ミリア:(う〜ん!満足満足♡)すみませ〜ん!お勘定お願いしま〜す!
店員:はい。ではレジの方へ。
ダリア:私達も行くか。
真琴:はい。あれ見ただけで胸焼けしました。
ダリア:私もだ。
ミリア:はぁ〜、幸せ♡
ダリア:そりゃ良かったな。
ミリア:おわ!2人共!いつから居たの?
真琴:そろそろ終わる頃だと思って迎えに来たんだよ♪
ミリア:そっか。ありがとう♪
ダリア:じゃ、行こうか。皆んなが待ってる。
ミリア:は〜い♪
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