第232話見目麗しい公安大臣

 アオイ:科学大臣、エネルギー産業大臣そして新たに軍務大臣を仲間にしたアクガリタル国のミリアさん。今日は警察機関を統括する公安大臣になってくれる方に会うようですね♪でも何でトレイント共和国?


 魔界時間10:00 トレイント共和国 首都ステーショナリア郊外


 ミリア:ここに公安大臣をやってくれる人がいるの?


 シン:はい。警察機関経験者ですので適任かと。


 楓:トレイント共和国といえばシルフィード王国の対戦国だろ?国土争奪戦争の。大丈夫なのか?対戦国と同盟を結んでいるのだが。


 惠:まぁ、戦争って言っても魔界の場合。怪我人も死者も出ないやつだし、互いの戦略を明かさなきゃ普通に交流出来るのが魔界ニャ♪


 楓:そんなものか。


 ダリア:ちょっと待て。


 ミリア:何?ダリア姐さん。


 ダリア:この邪神は誰だ?


 ミリア:え?


 惠:・・・・あ。やば。


 こっそり去ろうとする惠


 ダリア:ちょっと待て。


 惠の肩を思いっきり掴むダリア


 ダリア:お前、この邪神がいるなんて一言も言ってなかっただろ。


 もう一方の肩を掴む楓


 楓:ほう。詳しく聞きたいものだなぁ。ん〜?


 惠:ヒッ!ヒィーーー‼︎ミリア助けてニャー!


 ミリア:自業自得だよ惠。


 シン:ご愁傷様です。


 惠:ふ、2人共鬼ニャー!


 シン:ま、アホはほっといて。この国には総理の・・・


 街頭アナウンス:まもなく〜。3番ホームに〜。魔王様がぁ〜、まい〜ります!危険ですので白線の内側までお下がり下さい!


 ミリア達の前に現れる男性


 車掌風の男性:久し振りだな!ミリア!


 ミリア:スティーブ!


 シン:ナレーターさん彼の紹介お願いします。


 アオイ:は〜い♪彼はは次元鉄道超大国トレイント共和国第46万代大統領スティーブン・ティーゼルさん。魔界宇宙中央政府交通省で官僚として100年の修行を経て故郷に帰り、大統領の地位を勝ち取った方ですよ。因みにミリアさんとは中央政府時代の同期なんですよ♪


 スティーブ:紹介ありがとう!で、我が国に来た目的は観光かい?


 ミリア:あ〜。久し振りにスティーブに会って挨拶したかったのもあるけど。今回は公安大臣になってくれる人を迎えに来たんだ。


 スティーブ:ウチにそんな人材いたっけ?


 シン:いますよ・・・・ほら、あそこのオープンカフェでお茶してるのがそうです。


 ミリア:おお〜!すんごい美少女♡


 惠:(あ〜。アレは野郎だニャ〜。面白いから黙っとこ♪)


 シン:(アレはロクでもない事考えていますね)


 ミリア:こ、こんにちは『お嬢さん』


 真琴:あ、あの・・・ボク・・・『男』です。


 ミリア:え⁉︎


 背後で必死に笑いを堪える惠


 ミリア:ご、ごめんなさい!あんまりにも綺麗だったからてっきり!


 真琴:あ。気にしないでください!いつもの事なので。


 アオイ:彼女・・・失礼しました。彼の名は真琴・カサチライエン。種族はインキュバス。この国で探偵業をしてる方ですよ。


 スティーブ:成る程、彼だったか!・・・う〜ん。


 ミリア:スティーブ?


 スティーブ:ああ。すまない。いつも見て思うんだけど。どっかで見た記憶があるんだよな〜。


 シン:彼は元4界警の潜入捜査官ですよ。


 スティーブ:インキュバス族でカサチライエン・・・ああ!思い出した!人身売買事件で組織に潜入するだけでなく壊滅させる快挙を成したカサチライエン捜査官か!


 惠:ま、インキュバスもサキュバスも自在に性別を変える事出来るからニャ。潜入調査は天職みたいなモンだからニャ。


 ミリア:あ〜、惠。ソレ結構気にしてるよ真琴君。


 真琴:え?


 シン:どうしてわかったのかって顔ですね。ウチの総理は得意なんですよ。人の気にしてるかどうかを見極めるのが。


 ミリア:それが嫌で辞めたんでしょう?4界警。


 真琴:はい。


 ミリア:でもどうして公安大臣を引き受けてくれる事になったの?


 真琴:議員時代貴女の直向きに頑張る姿勢と人を惹きつける魅力。そして・・・死んだ姉に似てたから・・・じゃ駄目ですか?


 ミリア:ううん。良いよ♪


 惠:何かどこぞのオネショタ系の同人誌みたいな展開だニャ。


 シン:少年の様に見えますが。彼、これでも総理より年上ですよ。


 ミリア:え⁉︎


 惠:この4000億歳のBBAとほぼ同類か・・・


 惠にアイアンクローをキメるシン


 惠:おおおおお!い、いだだだだ!


 ミリア:ホント懲りないなぁ。


 真琴:と、兎に角よp。よろしくお願いします総理!


 ミリア:うん!よりしくね♪










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